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JALUX ネット中心にシフト、9月にサイト刷新、30代向けの品揃えに

2011年 6月 9日 09:49

前期の売上高が、前期比約3%減の44億8000万円と微減だったJALUX(本社・東京都港区、横尾昭信社長)の通販事業。カタログ部門は同3%増、ネット販売部門も同7%増と伸長したが、JALの便数減少が影響し、機内誌部門が同22%減と大幅減だった(1319号で既報)。こうした状況を鑑み、今期は伸びしろの大きいネット販売部門に注力する。今秋に大規模なシステム改修を行い、通販サイトを刷新。検索性などを向上させるほか、これまでより若い層をターゲットに据えた商品戦略を展開する。マイルを活用する世代を取り込み、「ウェブ中心」(JALUX・木村裕之通信販売部長)の通販にシフトする構想だ。


 同社は今年の9月に大規模なシステム改修を予定。現在、通販サイトを刷新する準備を進めている段階だ。

 刷新により、まず検索利便性を向上させる。商品を購入しやすくなるほか、ネット上でのキャンペーンや企画なども従来に比べ「実現しやすくなる」(同)見込み。ユーザーのサイト利用率向上につなげる。

 商品ラインアップも変更する。ウェブ主体の戦略にシフトする以上、中心顧客層もこれまでの40~60代からネットを日常的に利用する30~40代に変わるため、この層に合わせた品揃えや見せ方が必要になるわけだ。詳細は未定だが、これまでの通販色の濃い見せ方から、品質を維持しつつ「楽しんでいただける通販ページ」(同)への脱皮を図る考えだ。

 同時に、各媒体のスタンスも変更。旅がテーマの女性向けカタログ「ノマディータ」やビジネスマン向け機内誌のダイジェスト版「フライトショップ」、機内誌「JAL SHOP」をすべて通販サイトと連動させる。これまでの中高年層向けの内容を若年層向けにそれぞれ変更し、通販サイトへの誘導を狙う。「JAL SHOP」では女性向けアパレルも扱う計画だ。

 総合カタログの「JALワールドショッピングクラブ」や「グルメファーストクラス」はターゲット、見せ方ともに従来通りで展開する。

 今期はこうした取り組みと並行して、健食や化粧品の単品通販も本格化する。ウェブ主体の戦略には合致しないが、「我々の既存の通販モデルとは別の位置付けと捉えている」(同)。現在はカタログへのチラシ同梱やラジオなどでトライアルを実施している段階で、商品が定まり次第、原資を集中して新聞やテレビで販売していく構想だ。

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