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アマゾンジャパンは4月1日、愛知・常滑市に新たな物流拠点を開設、稼動を開始した。家具などの大型商品を中心に、同社が取り扱う商品を概ね在庫し、中部地域への発送の中心拠点とする。また、「Amazon.co.jp」の出店事業者を対象とした物流代行サービス「フルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)」の対応拠点としても機能させ、FBAのサービス強化と利用企業数の拡大を図る。
愛知・常滑市に開業したのは「アマゾン常滑FC(フルフィルメントセンター)」で中部地域では初、全国では6カ所目の物流拠点となる。同拠点はグループの物流企業、アマゾンジャパン・ロジスティクス(本社・千葉県市川市、瀧井聡社長)が運営する。
「常滑FC」の延べ床面積は明らかにしていないが、「全国6カ所の物流拠点の延べ床面積の合計は30万平方メートル程度」(同社)としていることから、これまで開示していた5拠点の合計延べ床面積(約23万平方メートル)から単純計算すると、常滑FCの延べ床面積は推定で6万平方メートル以上と見られ、千葉の「市川FC」や大阪の「堺FC」と同規模の大型物流拠点だと見られる。
同拠点では家具など大型商品を中心に、衣料品や靴、時計などのファッション関連商材を除いたアマゾンで販売する商材を在庫し、中部地域の物流拠点として機能させる。通常物流のほか、アマゾン出店者を対象に商品をあらかじめ預かり、受注データを元にピッキングから梱包、発送を代行するFBAの拠点としても活用する。なお、FBA対応の拠点は千葉の「市川FC」「八千代FC」に続き、3カ所目となる。
なお、アマゾンではFBAにこれまで対象としていなかった「食品」を年内をメドに加える予定としており、現状で唯一、食品の管理が行える設備を持つ「市川FC」以外に、食品管理対応拠点を拡充する方向性のようだが、今回の「常滑FC」に関しては「食品が管理できる施設ではない」(同社)としている。
また、今年中をメドに開業を目指していた「アマゾン岩沼フルフィルメントセンター」(宮城・岩沼市)は「現時点では何もコメントできない」(同社)としているが、東日本大震災の影響で開業時期は現状、不透明なようだ。