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ディノス、新規顧客の開拓に本腰、新聞広告やCSで初回購入促す

2011年 3月10日 10:40

ディノス(本社・東京都中野区、石川順一社長)が新客獲得に本腰を入れ始めた。今下期から従来、テレビ通販番組への誘導目的で出稿してきた新聞広告の使い方を見直し、ヒット商品やお試し商品を紹介して新規顧客の初回購入を促進させる新たな使い方の模索を開始し始めた。さらに今年3月からは既存のテレビ通販とは別にCS局でヒット商品のインフォマーシャルを放映、テレビでも新客獲得を図り始めた。積極的な新規顧客獲得策でここ数年の減収傾向に歯止めをかけ、増収路線に転じさせたい考えだ。


 新聞広告は従来、産経新聞を使い、平日午前の主力テレビ通販番組(フジテレビ系)が放映される月~金に全5段広告を毎回出稿し、番組紹介商品を掲載、番組の視聴誘導を促す役割として活用してきたが、新規顧客開拓を強化するため、今下期(昨年10月)から、新聞広告の新たな使い方のテストを開始した。

 「ヒット商品」や「お試し商品」など掲載し、見込み客の初回購入を促す新規顧客獲得策として活用。また、広告出稿量も変更。従来のように月~金すべてで全5段広告を出稿するのではなく、場合によっては、3日分の段数を使い、15段の全面広告を出稿し、効果的なクリエイティブを探るテストも始めた。

 現在までに空気清浄機や高機能ミキサーなどのヒット商品や、サプリメント「万田酵素『超熟』」や化粧品「オーアンジェ」のお試しセットなどを全5段または全15段広告を使って掲載してきた。中でも今年1月に1回、2月には2回にわたって全15段広告で訴求した「魚沼産こしひかり 一等米無洗米2キロ」はお試しとして価格を980円としたことや冬の時期にとがずに炊ける無洗米を訴求できたことなどで「想定以上の反響」(同社)として一定数の新規顧客を獲得できた模様。

 新聞広告だけでなく、3月7日からは「LaLaTV」と「ムービープラス」のCS局2局で痩身効果が期待できるサポーター「ターボセル」の120秒の短尺インフォマーシャルの放映を開始。従来のテレビ通販事業とは別に新客獲得策として実施したもので反響を見ながら今後、化粧品のお試しセットなども展開していく模様だ。

 ディノスは昨年6月の組織改正で新設した「マーケティング本部」が主導となり、減収傾向に歯止めをかけるべく今後も新規顧客獲得策を積極化する意向。

 今期にテストした各媒体での広告戦略を見ながら新たな期が始まる4月以降は新客開拓予算を増やし、ネット広告はもちろん、紙媒体などでも商品ごとの顧客のLTV(ライフタイムバリュー)を考慮しつつ、食品や化粧品のほか、衣料品など様々な商品の売れ筋やお試しを広告で打ち出し、初回購入を促進、新規顧客獲得を積極化していく考えだ。


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