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「アニタ・アレンバーグ」は、ネット限定のファストファッションブランドの位置付けで展開しているもの。有店舗アパレルブランドの相次ぐネット販売参入で、競争が激化しつつある中、セシールでは、都内渋谷区に期間限定店舗を開設するほか、カタログの促進など、多角的なチャネルの方向性を探っている。
無論、現在の主力はネット販売で、「ネットから新規顧客を獲得する方向性に変わりはない」(島元大輔常務執行役員)が、ブランド立ち上げ当初にインパクトのあったネット広告も効率が低下するなど、従来のネットマーケティング手法だけでは集客が徐々に難しくなっている状況。同社でも「従来とは違うアプローチの仕方を考えなければならない」(同)としている。
このため、同社が取り組もうとしているのが「フェイスブック」の活用。既に他の通販事業者でも注目しているが、セシールでは、「キーワード広告の場合、対象がセグメントされてしまうが、『フェイスブック』は自分達が買って欲しい層にアプローチができる」(同)とし、すでに「アニタ」のファンページも開設しているという。特に告知を行っていないこともあり、ファンページ登録者は数十人規模という状況だが、まずは商品など「アニタ」に関する情報提供を行い閲覧者の反応を見ていく考え。
「アニタ」については、将来的に海外での展開も構想しており、セシールでは全世界で5億人以上のユーザーを有する「フェイスブック」が有力なツールになる可能性があると予測。このため「今年中に海外向けの情報提供を行っていきたい」(島元常務執行役員)考えだ。