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ストリミット イタリアのネットTV放送が上陸、旬のイタリア製品を通販

2010年11月24日 19:15

511.jpg  "100%イタリア"にこだわったインターネットテレビ放送の日本向けチャネルが来年1月11日にスタートし、イタリア製品を販売するショッピングチャネルも6月に本格始動する。受注や決済、物流までを日本側のパートナー企業が担うことで迅速な商品配送の仕組みを整備し、日本の通販市場に進出する。

  新たに始まるインターネットテレビ放送は「Streamit〓jp(ストリミット・ジェイピー)」。日本貿易振興機構(ジェトロ)の協力を得て誕生したストリミット・ジャパンが専用サイトを運営し、イタリア政府や日本のパートナー企業など約10社の協力を得て、日本語版「ストリミット」を開始する。

 「ストリミット」は、2007年にイタリアで始まったインターネットテレビ放送。すべての番組制作をイタリアで行っており、365日24時間、ネット環境が整っていれば、誰でも基本コンテンツを無料で視聴できる。本国では110チャネルを持ち、1日約100万人が視聴しているという。

 現在までにイタリア語、英語、フランス語、ポルトガル語などに対応しているが、来年1月からは日本語字幕の付いた日本向け放送が始まる。

 スタート時はショッピングチャネルをはじめ、料理や芸術、語学、ファッション、旅行、ビジネスなどの15チャネルで、当面は200~300万人の視聴を目標とする。

 実際に買い物ができる「ショッピング・イタリー」は、ファッションアイテムや家具、食器、食品などをイタリア全土から集めて6月から本格的にスタートする(画像)。

 将来的には、日本側のパートナーの協力を得て、日本の文化や商品をイタリアに紹介したり、販売する構想もあるという。

 今回、日本側の窓口となるのが、物流や販促支援、人材派遣などを手がけるエスプール(本社・東京都中央区、浦上壮平社長)で、国内の複数あるパートナー企業を統括する役割を担う。

 ショッピング番組専用のコールセンターや商品を保管する物流拠点を構えるほか、割引などが受けられるストリミット会員の獲得に向けたプロモーションやウェブマーケティング、イタリアの魅力を発信するポータルサイトも開設するという。

 「ショッピング・イタリー」で紹介する商品は事前に日本国内の物流拠点で保管・管理することで、受注後は翌日か翌々日には全国に配送できる体制を整えるとしている。

 なお、11月18日にイタリア大使館で開いた会見では、イタリア政府を代表してヴィンツェンツォ・ペトローネ駐日イタリア大使が「インターネットテレビ放送と通販の仕組みを通じて、イタリアをもっと身近に感じてもらいたい」と語った。
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