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ヒラキの9月中間、猛暑で受注が減少

2010年11月18日 12:07

 ヒラキの2010年9月中間期における通販業績は、猛暑による影響で前年同期比11・8%減の51億7100万円と2桁の減収だった(前号既報)。特に8月中旬から9月中旬にかけ、記録的な猛暑により秋冬商品が伸びず苦戦。受注単価、件数ともに伸び悩んだ。売上高の減少に伴い営業利益も同21・1%減と大幅な減益だった。こうした状況を受け、今後はより商品力の強化とローコストオペレーションを推進。生産委託先を東南アジア各国まで拡大するなどし、収益改善を狙う。

 中間期業績のうち通販事業の占有率は、第2四半期の苦戦が響き前中間期より2・8ポイント減の45・3%。好調だった総合店部門を下回った。

 当期は、商品力の強化を狙い低価格の新商品を投入。「399円新10人10色キッズスニーカー」や「714円ファッションレイン」、「499円もこもこボアブーツ」などを発売した。特に「ボアブーツ」は、10月時点で約30万足を販売するなど受注をけん引するヒット商品となった。

 ただ、8月中旬以降、記録的な猛暑で顧客の購買意欲が減退。7~8月上旬は好調だったが、9月は「例年の売り上げの77%程度まで落ち込んだ」(向畑達也社長)という。ただ、10月以降は客足が戻ってきているとし、販促・受注・物流等の一層の効率強化などで売り上げ回復に努める構えだ。

 こうした取り組みの一環が生産委託先の拡大だ。生産の中心である中国で資材や人件費が高騰しているとし、委託先を東南アジア各国まで拡大するなど新規開拓を強化。まずは12月~3月に活発化するスクール商品で、衣料品の生産基点をバングラディッシュにするなどし、低価格戦略を推進する考えだ。
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