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AOSテクノロジーズ 「超一品」を仮想モール化、日替わりのタイムセールサイト

2010年10月28日 19:32

071.jpg パソコンソフトメーカーのAOSテクノロジーズは10月21日、毎日一つの商品だけを特価で販売する通販サイト「超一品.com」の販売システムを外部に提供すると発表した。すでに数社がシステムを利用し、日替わりで特価商品を販売するサイトを運営しており、AOSでは「超一品」関連サイトを現在の8サイトから20サイトまで増やしたい考えだ。全サイト合わせて年間12億円の売上高を見込んでいる。

 「超一品.com」はメーカーの在庫処分品などを1日1品日替わりで特価販売するタイムセールサイト。価格比較サイトの最安値を下回る低価格を売りにアクセス数を伸ばしている。

 同サイトの商品は家電製品やパソコン周辺機器などが中心だが、別サイトとしてワインを毎日1品販売する「ワイン.超一品.com」を開設するなど取扱商品を拡大してきた。商品を提供するメーカーや問屋にとって、「超一品」関連サイトはテストマーケティングや在庫処分の場として活用できることから、「商品提供だけではなく、テナントとして参加したいという企業が増えていた」(西谷考弘取締役)という。

 料金は初期費用・月額利用料は無料で、売り上げの2%を徴収する。サイト名は「ファッション.超一品.com」など、取扱商品のジャンルに超一品.comを付加するスタイルとなる。

 サイトに掲載した商品の画像は、「超一品」関連全店舗の右側に自動で表示されるため、既存ユーザーにアピールすることが可能。また、全店舗の商品を掲載したメールマガジンを1日1回自動で配信する。販売スタイルも1日1品だけではなく、時間単位で商品を変更するなど、小ロットでの販売も可能となっている。システム関連では、発注の管理機能や決済システムを用意。スマートフォン専用の画面や共同購買の仕組みも取り入れた。

 すでに、秋葉原でパソコン関連商品を販売する店舗「あきばお~」を運営するハーマンズや、スポーツニッポン新聞社グループのスポニチプライムなどが「超一品」関連サイトを運営している。他の仮想モールに比べて費用面の負担が少ない点をアピールし、今後は特産品など「ネット販売に親和性のあるジャンルのサイトを増やしたい」(同)という。

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