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広がるツイッターの通販活用「DGコミュニケーションズ編」 〝前フリ〟で関心高め紹介、RT重ね送客数を拡大

2010年 7月29日 14:04

241.jpg増加する企業のツイッター活用。自らアカウントを開設する例は多いが、ゼロから始める場合、フォロワー数の拡大には相当の手間と時間がかかる。内容も単純な商品紹介などに留まる場合が多く、戦略的に展開している例はそれほど多くはないのが現状だ。こうした中、DGコミュニケーションズはツイッターを使った健康・美容に関わるプロモーション代行を展開。1万を超えるフォロワー数と、「ゆるい」ツイートによるユーザーとの親密な関係を強みに企業の販促を請け負っている。



 ツイッターアカウント「tanotame(タノタメ=タノシーナ・タメスーノ)」を開設したのは2009年8月。以前、同名の健康食品・スキンケア化粧品のお試し通販サイトを運営しており、その中でツイッターも使って商品紹介を行っていた。ただ、一方的な情報提供に終始しており「あまり盛り上がらなかった」(Webソリューショングループ・藤井智美プロデューサー)という。

 以降、11月に通販サイトを休止。ツイッターは同じ形で続けている状態だったが、今年1月につぶやき担当を藤井氏に変更して「ゆるいツイート」をしていたところ、フォロワーがじわじわと増加。現在は1万4000人を突破した。8割が女性で、20~30代が中心だ。

 「タノタメ」で請け負うのは、タイムセールなどでのサイトへの送客やモニター募集、イベント告知などのプロモーション。個人の色が濃い「ゆるい」ツイートを通してユーザーと親密な関係性を構築するのが特徴だ。

 例えば、UVケア商品を紹介する場合は数日前から紫外線予防の話題をする。並行してクライアントの見学なども行い、現場から写真を投稿。数日前から「いろいろな前フリをしてストーリーを作り」(同)、関心を高めてから紹介するわけだ。写真を使うのがコツで、実況中継感が高まる効果がある。「ツイッターのURLのリンクはクリック率が高い」(同)とし、効果的に活用することで関係性を高めている。

 キモはキャンペーンで割引価格やサンプルなどを提供したユーザーに、使用感をツイートしてもらうこと。その感想をリツイート(RT=引用)したりされたりすることで、より広範なユーザーに伝わり、さらなる送客が図れる仕組みだ。キャンペーン自体は一週間もあれば終わるが、終了後もRTによる送客は続くため、1カ月程度を必要な期間とみている。その後、使用感や送客数などを分析してデータを企業に提供する流れだ。

 料金は一つのキャンペーンにつき30万円程度。今後は公式サイトの開設やサービスのアウトソーシング化なども検討しており、より注力して展開していく構えだ。
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