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ロングセラー商品研究  マルハニチロ食品の基礎化粧品「スクウィナ」

2010年 7月18日 22:26

8-2.jpg マルハニチロ食品では、20数年前の化粧品事業開始当初からの看板商品でもある、基礎化粧品「SQUINA(スクウィナ)」シリーズの販売拡大に力を入れている。4月12日には新商品のUVケアを発売。来年3月にはシリーズ商品のリニューアルなども検討しており、売上増加を目指す。

 水産・食品事業を展開する同社では、独自の仕入れルートをもとに水産物由来の化粧品原料を調達し研究を実施。そこで開発した、深海ザメエキスから精製した美容成分「スクワランオイル」使った基礎化粧品「スクイナ」シリーズを、ネット販売、チラシによる通販で取り扱っている(1部訪問販売も含む)。

 「スクワラン」は保湿効果が高いとされており、主に乾燥肌に悩む、50代以上の女性からの評価を得ている。同社では「自社独自の精製ノウハウを採用しており、抽出オイルの純度は99・9%。これほどの高純度は、外国製などではあまり聞かない」(ギフト・通販営業部)と説明する。

 同シリーズの基礎化粧品ラインアップは合計で9種類。クレンジングオイルやスキンコンディショナーなど、メイク落としから洗顔、整肌、保護までの4ステップの流れで商品を構成している。その他にもダメージヘアケアーのシャンプーなども取り扱っている。特に人気がある、美容オイルの「ビューティーオイル」は、顔だけでなく髪や全身にも使用でき、乾燥やパサつきなどを抑えることができるという。

 同社では「当社の商品は肌にとって自然であることが特徴。肌に必要のない香料、アルコールなどよけいなものは入れないということがコンセプト」(同)とする。

 同社の昨年度の化粧品事業売上高は、約1億5000万円。ここ数年は横ばいの状態が続いている。今年はテコ入れ策として、4月12日に、薬用美白日焼け止め・化粧下地用の「スクウィナ薬用UVホワイトニングベース」を自社通販サイトなどで発売。税込価格は、30グラムで3150円。日焼け止めに加え、ビタミンC誘導体による美白効果が期待できるという。

 これまでとは毛色の異なる商品も販売することで、夏本番に向け幅広い年齢層にアプローチすることが狙い。同商品だけで年間5000万円の売り上げ増を図る考えだ。

 また、100人のモニターを対象にした商品力テスト結果をもとに、来年3月には価格設定などを見直す予定。基礎化粧品の一部リニューアルを行い「親しみやすい、より製品能力を向上させたものを提供したい」(同)とした。

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