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アマゾンジャパン「iPhone」に対応、撮影画像で商品検索など開始

2010年 6月10日 15:24

撮影したモノの画像で商品を検索。アマゾンジャパン(本社・東京都渋谷区、ジャスパー・チャン社長)は6月2日から、「iPhone」などの高機能携帯電話で同社の通販サイトが利用できる仕組みを始めた。専用のアプリを無料公開、利用者が本などの対象物を撮影した画像を元に商品を検索する「フォト検索」や購入した商品を受け取れる最寄りのコンビニを探す「コンビニ検索」などの機能を設けた。スマートフォンに対応した機能の拡充で売上高拡大を狙う。
5-1.jpgのサムネール画像
アマゾンジャパンがiPhoneの利用者向けに無料公開した専用アプリは「AmazonモバイルiPhoneアプリ」(写真)。すでに米アマゾンでは08年12月に公開しているアプリの日本版。
 
利用者はアップルの「App Store」で無料ダウンロードでき、iPhoneやiPod touchでアマゾンのWEBサイトと同様にネット販売ができるほか、新たな商品検索機能として「フォト検索」などの商品検索も利用できる。

 「フォト検索」とはiPhoneのカメラ機能で書籍などの商品を撮影し、当該画像を送信するとアマゾンが販売する商品データベースから、同じ商品、または類似した商品を検索結果に表示する仕組み。米アマゾン傘下のスナップ・テルが開発した画像のマッチング技術を用いた「自動検索」と米アマゾンではすでに導入済みの「Amazonメカニカル・ターク」と呼ばれる個人の登録ユーザーによる「人力検索」を組み合わせたもの。

 「フォト検索」はまず撮影画像を元に自動検索で商品を検索、該当がない場合、人力検索に移行するようだ。同社によると書籍やCD、DVDなど「表紙にテキスト(文字情報)がある場合、自動検索で商品が検索される可能性が高い」(同社)ようで、その場合の検索時間は数秒。

 自動検索で見つからない場合は、人力検索に移行し、「メカニカル・ターク」に登録する「個人ユーザーが撮影画像を元に人力でアマゾンの商品データベースから撮影画像に近い商品を探す」(同)。その場合は10~20分程度、検索結果の表示にかかるようだ。

 iPhone端末のGPS(全地球測位システム)情報を利用し、現在地から商品を受け取ることができる最寄りのコンビニエンストトアを簡単に探すことができる「コンビニ検索」も設けた。出張先での利用などを想定しているようだ。

 アマゾンジャパンは08年8月にiPhone向け専用サイトを開設。利用者からの要望が増えてきたため、今回、日本でも専用アプリの公開に踏み切った。エクスペディア携帯など他のスマートフォンへの対応は利用者からの要望が増えれば検討するとしている。



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