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双日コスメティックス、自然化粧品で通販参入、天然水使用の「ナチュレシア」

2010年 6月 7日 09:21

アジア展開も視野

総合商社の双日(本社・東京都港区、加瀬豊社長)の100%子会社で、化粧品の企画・販売を行う双日コスメティックス(同・東京都中央区、武藤満夫社長)は4月22日から、化粧品通販事業に参入。「自然派」がキーワードの新ブランドを立ち上げ、20~40代の女性需要を開拓している。
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これまで同社では大手小売流通企業への企画販売などを中心に行っていたが、新たな販路の開拓を目指し2年前に社内に新規事業室を設置。成長市場でもあった、ネットを販売チャネルとするBtoCの化粧品通販事業への参入を決めた。

 参入にあたっては、自社オリジナルの自然化粧品ブランドを開発。同商品の最大の特徴はベースに使用した100%天然水で、富山湾海洋深層水と、浸透圧効果の高いとされる出雲湯村温泉水を使用していること。ざくろエキスなども配合している。ブランド名には、自然の「ナチュラル」と海の「シー」を合わせた造語、「ナチュレシア」を採用。自然派化粧品であることを強調した。

 発売前に、約300人の女性を対象にしたモニター調査では「浸透」「保湿」の項目で、肌になじみやすいという評価を多く得たという。同社では「通常、ベースの水には水道水(蒸留)を使うが、海洋深層水と温泉水を使用したのは今回が初。その効果が出ている」(事業推進室長)と分析している。

 現時点での商品ラインアップは「化粧水」「美容液」「クリーム」の合計3商品。価格は、化粧水(200ミリリットル)が税込2625円、美容液(30ミリリットル)が同5040円、クリーム(60グラム)が同3990円、トライアルセット(1週間分)が同1050円となっている。

 今後はクレンジングやケアパックなど、化粧品使用後の肌サポート商品を5―6品、新商品として追加販売していく方針だ。「ナチュレシアはミドルブランドの商品。いずれ、違う価格帯のブランドラインも開発していきたい」(事業推進室長)とした。

 販売方法は電話、ファクスによる注文受付やPC通販サイトのほか、若い主婦層の需要開拓のためにモバイル通販サイトでも販売する。ナチュレシアだけで、3年後に売り上げ3億円を目指している。

 また、アジアを中心に海外市場への進出も視野に入れている。「アングロサクソンよりもアジア人の肌質に受けると思う。総合商社の強みである海外ネットワークを活かして、現在、市場調査している」(同)と説明した。販売方法やナチュレシアブランドの仕様変更を含めて検討し、次のステップへと以降する考え。
 


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