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広がるツイッターの通販活用――花工房編

2010年 5月27日 11:54

5kata.JPG フラワーギフト通販の花工房では、ツイッター独自の仕組み「リツイート(RT=他ツイートの引用)」を活用した企画などで売り上げと認知度の拡大を図っている。フラワーギフトにとって最大の"かき入れ時"である「母の日」に焦点を合わせ、同社アカウントのフォローで割引するキャンペーンや、RTでプレゼントが当たる抽選イベントを実施。母の日需要の増加を図った。キャンペーンで、期間中の対象商品の売り上げは10%程度伸長。ただ、結果自体は「期待ほどではない」(綿引一昭社長)と捉えており、改善を重ねて「有効な販促ツール」に育てる構えだ。

 同社は、4月27日から5月4日までの「母の日需要」期間に、通販サイト「エーデルワイス 花の贈り物」内で「フォロー割」を展開。同社のアカウントのフォローで対象商品から300円割り引くというもので、初日の4月27日からツイッター上のみで告知を開始。自社で持っていた複数のアカウントで、一日に四―五回程度、時間をずらしてつぶやいた。

 対象商品は今年から始めた産直企画の「カーネーション」で、「売れ行きが伸び悩んでいた」(同)ためキャンペーンの対象に選定したという。

 キャンペーン期間中に出荷した数は約900点。注意事項欄にコメントを入れずに購入したユーザーも含まれるため、ツイッターの正確な効果のほどは不明だが、「一〇%ぐらい売り上げが伸びたイメージ」(同)だ。

 さらに、この「フォロー割」を前提に、目玉企画として開催したのがRTを利用した「抽選プレゼント」イベントだ。

 「フォローしてくれた方は300円引き」という文言の入ったツイートをRTすることで抽選に参加できる企画で、当選者2名には特別商品の「抱えきれない花束」をプレゼント。花束は「開花すると大きく見える」(同)ユリを中心に作成した。

 また、花束は「フォロー割」の利用者の伸びに合わせて豪華にする特典も。「10人の利用で1割」量を増す仕掛けにした。

 同キャンペーンは、合計百二十九件のRT(応募)があった。ただ、初日はRTが多かったが、その後徐々に下がっていき、全体の伸びは「思ったほどではなかった」(同)という。今後は継続的にRTされる仕掛けを工夫するなど改善し、「第2、3弾につなげたい」(同)考えだ。
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