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厚労省は、健康食品を含む代替医療分野について、実態把握と評価手法確立の両面から研究を進める。今年度中に統合医療について、(1)国民の利用実態、(2)医師の提供の実態の把握に向けた調査を実施。過去に同様の研究事業が行われた経緯もあるが、「過去の事業と整合性を図りつつ補完する形で進める」(医政局総務課)としている。
調査結果を受け、11年度以降、科学的根拠の評価手法や情報収集のあり方について検討を進める。これは「(統合医療は)科学的根拠を示す研究の研究デザインもさまざまで、妥当性の高い評価手法を見極めるため」(同)。12年度には、評価が可能な分野について、研究事業を拡充することを検討する。
調査対象となる代替医療分野は健食をはじめ30超に上る。ただ、実態調査、評価手法の確立に向け、健食は中心分野として扱われる可能性が高い。
第2回会合で日本統合医療学会(IMJ)が提出した資料によると、安全性や有効性に関する文献数は、他の分野に比べ健食分野の多さが際立っている。2008年に行われた厚生労働科学研究「統合医療による国民医療費への影響の実態把握研究」においても、過去1年間の受診状況で健食は約55%と最も多いためだ。
これについて厚労省も「すでに(科学的根拠が)蓄積しているものもあり、おそらく多いものを中心分野として扱うことになるだろうが、それは今後検討していく」(同)としている。
PTの第2回会合では日本東洋医学サミット会議(JLOM)とIMJの2団体から統合医療の有用性などについてヒアリングを実施した。