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千趣会、育児ママ支援商品でコンペ

2015年 7月23日 15:30

千趣会は、京都造形芸術大学と組んで、育児ママをサポートする商品アイデアを学生に出してもらい、コンテスト形式で表彰する試みを実施する。

 同社が全従業員を対象に年1回実施しているアイデア提案大会「ユニークスマイルアワード(USA)」の初の社外開催で、若者の柔軟な発想力をとり込むとともに、千趣会の認知拡大につなげる狙い。一方の学生にとっても、コンテストを通じて千趣会のプランナーや育児事業部、大学教員の指導を直接受けられるメリットがある。

 今回の産学連携では、「10ミニッツフリー ママはほっと一息」をテーマに、3~5歳の子どもがひとりで遊べる商品のアイデアを募る。

 好奇心旺盛な小さな子どもの行動は予測不能で目が離せないことから、母親が1日のうち10分だけでも、子どもから離れて一息ついたり、ほっと安心できる時間を作れるような商品アイデアを競うという。

 対象は同大学の学生全員で、とくに「こども芸術学科」や「プロダクトデザイン学科」などを専攻する学生の応募を期待しているとしている。

 同社では7月10日に学内で説明会を開催し、200人弱の学生に取り組み主旨などを説明した。今後は、7月30日にキックオフオリエンテーションを実施。8月下旬と9月中旬に千趣会のスタッフと教授の指導のもと、プレゼンテーションとブレインストーミングの2回のワークショップを開催する。

 9月末に企画書、デザイン画(簡易サンプル)の提出を締め切り、千趣会の企画本部、育児事業部メンバーによる一次審査を行う予定で、審査を通過した入賞5案は、大学教授の指導でサンプルを試作。11月中旬に最終審査を行う。

 最優秀賞と優秀賞、入選にはそれぞれ「ベルメゾンお買い物券」を贈呈するほか、参加者全員に千趣会のオリジナル商品をプレゼントする。

 社内で行っている「USA」と同様にアイデア次第ではあるが、優秀な作品は商品化する可能性もあるという。

 なお、同社の大学との連携については、約3年前に上智大学のゼミ生29人と初の産学連携に取り組み、就職活動中の女子大生にターゲットを絞ったパンプス「就活にも負けない快適パンプス」を共同開発し、販売したことがある。

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