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LINE、仮想モールが始動、今春にも法人出店の実施へ

2013年12月27日 11:58

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スマートフォン向け無料通信アプリ「LINE(ライン)」を展開するLINEは12月20日、仮想モール「LINE MALL(ラインモール)」をプレオープンした。Android搭載スマホ向けに専用アプリを配信、近くiPhone向けも開始する。プレオープン版では出品と購入の基本機能に特化しユーザー間で売買を行うCtoCに対応、春に予定している正式オープン時に企業が出品するBtoCを始める。ラインモールでは簡単で素早く出品できる仕組みによってスマホユーザーの利用を促進し、汎用品ではなく一品モノの商品を豊富にそろえていく狙い。

ラインモールは衣料品や化粧品、インテリア雑貨、ベビー用品、デジタル用品など様々なジャンルの商品を新品・中古品問わず取り扱う。出品には事前審査はなく、(1)スマホで商品を撮影(2)販売価格を設定(3)出品ボタンを押すといった簡単な操作で短時間での出品が可能。

 出品や決済、購入に際して手数料は無料で、購入成約時に販売額の10%を徴収する。販売価格は送料込の価格で設定される。商品の出荷作業は出品者が行う。

 購入者が支払った代金は一度ラインモールを経由させ、商品が購入者の手元に届いてから代金を出品者に支払う仕組みで、「代金を支払った商品が届かない」「商品を発送したが、代金が支払われない」といったトラブルを避ける。偽ブランド品など不正な出品物がないかはラインモールがモニタリングを行う。

 また、購入代金の1%をポイントとして付与し、ユーザーは次回以降の購入時に1ポイント=1円で利用できる。支払方法はクレジットカード決済・コンビニ決済・Pay‐easy決済から選択できる。

 ユーザーが出品した商品や気に入った商品を「LINE」を通じて友人にお勧めができるほか、「LINE」内に開設したラインモールの正式アカウントを通じて注目商品などを案内していく。

 ラインモールでは、商品名を検索したりスペックを比較するような「指名型」のECではなく、スマホを通じてウィンドウショッピングをするような「発見型」のモールを目指す考え。ジャンルを問わず一品モノの商品を豊富に集め、簡単でスピーディーに売買できるプラットフォームに育てていく。

 今後はユーザーの利用状況を見ながら春に予定している正式オープンに向けて機能追加の準備を進める。企業による本格的な出品は、正式オープンから新規受付を開始する。なお、企業の出品に際しては事前審査が必要な場合があるとしている。

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