オークローンマーケティング（ＯＬＭ）は販売中のエクササイズＤＶＤ「ＴＲＦ　イージー・ドゥ・ダンササイズ」のＰＲ施策の一環として、街中で大勢の人々が突然、ダンスを踊り出す「フラッシュモブ」と呼ばれるパフォーマンスを東京・浅草の商店街で実施した。プロダンサーや一般人ダンサーなど２００人以上が一斉に、同ＤＶＤに収録されているダンスを踊る様子を動画共有サイトに投稿。ネット上で話題を拡散させ、間接的に同ＤＶＤの認知向上を図りたい狙いだ。なお、投稿後１週間足らずで当該動画の再生数は10万回に迫る勢いとなっており、予想以上の反響を見せているようだ。

　ＯＬＭは昨夏に発売し、現在までに累計１００万枚以上を販売している、ダンス＆ボーカルグループ「ＴＲＦ（ティーアールエフ）」のメンバーが自身のヒット曲にあわせてダンス要素を取り入れたエクササイズ運動をレクチャーするエクササイズＤＶＤ「ＴＲＦ　イージー・ドゥ・ダンササイズ」のＰＲ施策の一環として、キャンペーン会社などを通じて、東京・浅草の浅草新仲見世商店街を舞台に、同ＤＶＤの振り付けを取り入れた「フラッシュモブ」を実施した。

　同社によると３月某日の平日午前中の浅草新仲見世商店街で「フラッシュモブ」を実施。突然のボイスパーカッション（打楽器の音色を口で表現する技術）を合図に１人のダンサーが踊り出し、その後、複数のダンサーやパフォーマーがダンスやパフォーマンスを披露。中盤から「こらー、あんたたち、商店街で何やってんのよ。私が本当のダンスをみせてやるから」と商店街の住人に扮し割烹着に身を包んだダンサーが登場し、ＴＲＦのヒット曲である「イージー・ドゥ・ダンス」が流れ、「ＴＲＦ　イージー・ドゥ・ダンササイズ」の振り付けを取り入れたダンスを踊り出し、これにプロダンサーが追随。終盤にはプロダンサーのほか、一般人に扮していた事前に公募した一般ダンサーなど総勢２３０人が商店街中で一斉に踊り始めるという圧巻な集団ダンスを披露した。

　ネット上での話題拡散を狙い、当日の様子を撮影し、６分13秒に編集した動画を４月12日に動画共有サイト「ユーチューブ」に「総勢２３０名によるＴＲＦダンササイズ！浅草商店街編《フラッシュモブ動画》」というタイトルで投稿した。

　「投稿した動画では『ＴＲＦ　イージー・ドゥ・ダンササイズ』の振り付けを取り入れたダンスは行ったが、商品自体の直接的なＰＲは行っていない。あくまで『フラッシュモブ』というコンテンツの面白さでまずは動画を見ていただき、インターネット上で話題を創出して、間接的に商品の認知やＰＲにつながればいい」（同社）とし、当該動画では直接的な商品告知は避け、同社および商品の告知は動画の最後に「エクサボディ」というＯＬＭが展開するブランドロゴの表示と「ユーチューブ」上の当該動画の説明文に商品購入ページにつながるリンクを記載するにとどめた。

　なお、「ユーチューブ」に投稿した動画は、投稿から６日目の４月17日現在で再生数は８・５万回を突破しており、「予想以上の反響。最終的には再生数１００万回を目指したい」（同社）としている。

　初めての試みとなった「フラッシュモブの動画投稿によるＰＲ策」の効果や有効性、課題などを検証・分析しながら、今後も各地で同様の取り組みを行っていくか検討していく考えのようだ。