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サービス産業生産性協議会・調査 通販は顧客満足度高い業界、27業界中トップクラスに

2010年 1月28日 19:40

061.jpg 「通販業界は顧客満足度が高い」ことが、サービス産業生産性協議会のまとめた「日本版CSI(顧客満足度指数)」調査で分かった。同調査は経産省の委託事業として実施されたもので、通販や百貨店、スーパー、家電量販店など計27業界について調べた結果、通販業界の満足度はそのほかの業界に比べて高い水準を記録した。

 インターネット・モニターを用いた調査では、過去1年間に複数回に分けて実施。利用経験のある約9万5,000人から「顧客期待(利用前の期待)」「知覚品質(利用した際の品質評価)」「知覚価値(価格への納得感)」「クチコミ(他者への推奨度)」「ロイヤルティ(再利用意図)」の5つと、最終的な「顧客満足度」を聞き、100点満点で指数化した(図表を参照)。

 この結果、通販業界は、大手企業の最高得点がレジャー業界に次ぐ第2二位(81.2点)の顧客満足度を獲得した。平均値も大手で73.5点、大手以外が77.1点となり、「ほかの業界に比べて高い水準にある」(同協議会)という。

 大手企業の「知覚品質」と「知覚価値」もそれぞれ67.9点、73.4点と高く、これが顧客満足度を引き上げたようだ。

 一方で、「クチコミ」と「ロイヤルティ」はそれぞれ61.2点、61.1点で、購買経験がそのまま継続的な利用につながりにくいことが伺える。

 協議会によると、テレビ通販は大手が全体の評価を引き上げており、ネット販売は業界全体として評価が高いものの、商品を素早く安く買いたい消費者心理が影響して「ロイヤルティ」は低いようだ。

 調査結果は最近調査した通販を含む9業界のみ数値を公表しており、全業界の平均値は明らかにされていない。

 なお、今回の調査ではニッセン、千趣会、セシール、JSC、QVCジャパン、ジャパネットたかた、楽天、アマゾンなどの16社を通販業界の「大手」と位置づけて数値化している。
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