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総合通販各社 インテリア・雑貨の効率化推進、カタログの再編・誌面見直しなど

2009年12月17日 11:00

 有力通販事業者の間でインテリア・雑貨のカタログ展開手法を見直す動きが広がっている。景況悪化を背景にした新築住宅の着工件数減少や、顧客の低価格志向の強まりなどから、総合通販などでも、大型家具を中心に苦戦を強いられている。こうした状況を踏まえ各社は、客層や取り扱い商材の絞込み、カタログの再編、商品の掲載方法の見直しといった効率化を推進。インテリア・雑貨のテコ入れに注力している状況だ。

 千趣会では、近く発行する春カタログから、インテリア・雑貨カタログを再編。これまで「わたしたちの新住まいと雑貨」「ホームベース」「新生活館」を展開していたが、新たに「sumutoco(すむとこ)」と「Remie Style(リミースタイル)」に集約する計画だ。
 
「すむとこ」は、「新住まいと雑貨」と「ホームベース」を統合した生活雑貨の総合カタログ、「リミースタイル」は暮らしを楽しむ、生活インテリアのセレクトカタログの位置付けで展開。カタログの絞り込みで制作費を抑制するなど効率化を推進。収益性の改善の改善につなげる。
 
 セシールでも12月発行の「暮らしがすきになる本」春夏号で誌面を刷新、従来1ページに10アイテム程度の商品を掲載していた「詰め込み型の誌面」(広報室)を改め、1ページを使い、重点商品を見せるという試みを行っている。
 
 売れ行きの良い商品や重点商品に絞った訴求により、効率的に受注を獲得することを狙ったもので、重点商品等については、サイズやカラーのバリエーションを拡充し、細かなニーズに対応。一方で、カテゴリー全体としてのアイテム数を減らしており、カタログのページ数も前年比で10数ページ抑えている。
 
 同社の場合、特に30代顧客のレスポンスが落ち込んでいるもようで、誌面での商品の見せ方を変えることにより、需要の喚起を図る考えだ。
 
 このほかにニッセンでも、今秋からインテリア・雑貨の方向性を見直し、新カタログ「One Room Style(ワンルームスタイル)」を発刊している。同カタログは、都会の一人暮らしをターゲットにしたもので、小型家具や雑貨をメーンに展開する。家具・インテリア市場全体としては、新築住宅の着工件数などから、冷え込んでいるが、同社では入学や就職などで、毎年1人暮らしを始める人がいることに着目。需要が見込める層にターゲットを絞り込み、着実に受注を獲得していく戦略だ。

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