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べにや  家具・インテリアなど3000点そろえ、家電商品も強化

2012年 4月12日 10:15

 5-1.jpg家具やインテリア商品のネット販売を手がけているべにやは、シンプルなデザインと機能性の高い商材を通販サイト「plywood キッチン・インテリア雑貨」(画像)で取り扱い、20~40代の顧客を中心に支持を得ている。

 同社は7年前に設立し、家具、インテリア、照明器具などをアマゾン、楽天市場、ヤフーショッピングなどで販売。取扱商品数は年々増加しており、12年3月現在は約3000点前後となっている。

 働く若い世代の支持を得ている理由が、自社物流による柔軟な配送形態を取っていること。自社で物流センターを運営していることから急な注文に対応することができ、翌日配送サービスも夕方まで受け付けている。4月からは週末配達なども実施し、さらに利便性を向上させた。

 同社の2011年8月期の売上高は8億7700万円。前期の4億1600万円から2倍以上売り上げを伸ばしており、12年8月期については10億円を見込んでいる。2年ほど前から売り上げが伸びている背景には、「ライフスタイルを面で支える」(石井社長)というコンセプトの通り、家具だけではなく家電や雑貨など生活関連商品の販売に力をいれてきたことにある。

 家具類は消耗品ではないため、一度買ってしまえば次に買い換える時までのサイクルが長く、定期購入客をつくることが難しい。そこで「テーブルを買ったら次は卓上家電など、家具に紐づいた商品も置くことで買い物の入り口を広げ、多くの顧客を開拓していった」(同)とする。家電を扱い始めたことにより、以前は8000円程度だった平均購入単価も、1万5000円近くまで上昇したという。

 昨年は震災後の節電の影響で省エネ家電が好調に推移した。消費電力を抑えたドイツ製の扇風機「グリーンファン」は同社が他社に先駆けて販売し、トップページでの露出機会を増やしたことで1500台以上を販売。楽天市場内の「家電ジャンル商品」でも上位に食い込んだ。そのほかにも充電式で防水型のランタンなどがヒットしている。

 「安売りなどで勝負していくことは考えていない。うちはある種ニッチな業種なので、ひと工夫入っているような商材を揃えて差別化を図りたい」(同)とした。今後も家具類だけでなく、トータルで部屋をコーディネートできるように、周辺商品を拡充していく考え。


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