アイフォーレ 化粧品通販を本格化、リピート育成し顧客基盤強化へ
4月1日付けでいいもの王国から社名変更したアイフォーレが化粧品通販を本格化する。昨年12月から夜用美容ジェルの展開を開始。新規獲得の出足が好調なことから7月にもスキンケアの商品ラインを拡充する。基幹事業である雑貨通販事業に加え、化粧品事業を二本柱に育成していく。
新たに立ち上げた新ブランドは「ビカンヌ化粧品」。ブランド名には"美しい感性を持った60代の女性へ"という意味合いを込めた。社名変更は、化粧品事業へのシフトを念頭に置いたものではないが、化粧品はブランドイメージが重視されることを鑑み、事業運営の方向性や理念にふさわしい社名をつけた(社名の由来は1361号に既報)。
「ビカンヌ化粧品」で展開する新商品は「ナイトリッチブルーオーラ」(50グラム、税込5250円)。アイフォーレの主要顧客層である60代以降の女性を主なターゲットにする。繊維素材から開発した独自成分「メディエンザイム(ME)」を化粧品に始めて応用した。
「ME」は着想から約2年の研究期間を経て開発。信州大学の白井汪芳名誉教授と総合繊維メーカー、ダイワボウノイが共同開発した抗菌作用やアレルゲンに対する有用性を持つ繊維素材「アレルキャッチャーAD」が基になっている。衣料やマスクに使われる機能性素材だが、同素材の保湿機能を活かした美容成分。国内外で特許を申請している。新規成分でもあるため、70項目に渡る安全性テストや、200人以上のモニター試験で有用性調査も行った。
市場で一般化する化粧品の常識に対する"逆転の発想"を訴求する点も特徴だ。昨今、ナノテクノロジーを駆使し、"肌への美容成分の浸透"をうたう化粧品が少なくない。だが本来、肌は水分や油分の排泄器官であり、吸収器官ではない。「ナイトリッチ―」は、美容成分を肌表面に留め、睡眠の間に肌が本来持っている潤い成分を引き出すというもの。これを"化粧品の新常識"として打ち出していく。
夜用にこだわったのも、昼夜兼用では紫外線吸収剤など睡眠前のスキンケアに不必要な成分の配合が必要となってしまうためだ。
アイフォーレでは12月25日の発売から新聞の全段広告や折込チラシでテストを開始。CPOは明らかにしていないが、「知名度がない中で、出足は好調だった」(同社)と手応えを語る。3月5日からはそごう柏店内のセレクトショップ「キレイガーデン」に商品卸も始めたが、「月間の出荷数量で1番だった」(同)という。顧客から"昼用スキンケアはないのか"との要望も寄せられており、7月をめどに洗顔料、昼用スキンケアの発売を予定する。
まだ年間予算は策定中だが、売り上げ目標は「5年後に化粧品事業単体で100億円の大台を目指したい。テスト中で構想の段階だが、そのくらいの意気込みでやりたい。(雑貨通販との)予算配分でも力を入れていくことに間違いない」(田多井社長)としている。
アイフォーレ(旧いいもの王国)では、これまで健康食品を中心にリピート商材の取り扱いを増やしてきていた。化粧品は、ゆず種子エキスを使った洗顔石けんを扱っていたのみ。今後、化粧品事業のウエイトを高めると共に健食事業のテコ入れに臨み、リピート商材の育成で安定的な顧客基盤を構築していく。
そのほかの注目記事FEATURED ARTICLE OTHER
新たに立ち上げた新ブランドは「ビカンヌ化粧品」。ブランド名には"美しい感性を持った60代の女性へ"という意味合いを込めた。社名変更は、化粧品事業へのシフトを念頭に置いたものではないが、化粧品はブランドイメージが重視されることを鑑み、事業運営の方向性や理念にふさわしい社名をつけた(社名の由来は1361号に既報)。
「ビカンヌ化粧品」で展開する新商品は「ナイトリッチブルーオーラ」(50グラム、税込5250円)。アイフォーレの主要顧客層である60代以降の女性を主なターゲットにする。繊維素材から開発した独自成分「メディエンザイム(ME)」を化粧品に始めて応用した。
「ME」は着想から約2年の研究期間を経て開発。信州大学の白井汪芳名誉教授と総合繊維メーカー、ダイワボウノイが共同開発した抗菌作用やアレルゲンに対する有用性を持つ繊維素材「アレルキャッチャーAD」が基になっている。衣料やマスクに使われる機能性素材だが、同素材の保湿機能を活かした美容成分。国内外で特許を申請している。新規成分でもあるため、70項目に渡る安全性テストや、200人以上のモニター試験で有用性調査も行った。
市場で一般化する化粧品の常識に対する"逆転の発想"を訴求する点も特徴だ。昨今、ナノテクノロジーを駆使し、"肌への美容成分の浸透"をうたう化粧品が少なくない。だが本来、肌は水分や油分の排泄器官であり、吸収器官ではない。「ナイトリッチ―」は、美容成分を肌表面に留め、睡眠の間に肌が本来持っている潤い成分を引き出すというもの。これを"化粧品の新常識"として打ち出していく。
夜用にこだわったのも、昼夜兼用では紫外線吸収剤など睡眠前のスキンケアに不必要な成分の配合が必要となってしまうためだ。
アイフォーレでは12月25日の発売から新聞の全段広告や折込チラシでテストを開始。CPOは明らかにしていないが、「知名度がない中で、出足は好調だった」(同社)と手応えを語る。3月5日からはそごう柏店内のセレクトショップ「キレイガーデン」に商品卸も始めたが、「月間の出荷数量で1番だった」(同)という。顧客から"昼用スキンケアはないのか"との要望も寄せられており、7月をめどに洗顔料、昼用スキンケアの発売を予定する。
まだ年間予算は策定中だが、売り上げ目標は「5年後に化粧品事業単体で100億円の大台を目指したい。テスト中で構想の段階だが、そのくらいの意気込みでやりたい。(雑貨通販との)予算配分でも力を入れていくことに間違いない」(田多井社長)としている。
アイフォーレ(旧いいもの王国)では、これまで健康食品を中心にリピート商材の取り扱いを増やしてきていた。化粧品は、ゆず種子エキスを使った洗顔石けんを扱っていたのみ。今後、化粧品事業のウエイトを高めると共に健食事業のテコ入れに臨み、リピート商材の育成で安定的な顧客基盤を構築していく。