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オンワード樫山 3カ年でEC売上100億円へ、"直営"強化や海外も視野

2012年 4月12日 10:08

 アパレル大手のオンワード樫山(本社・東京都中央区、馬場昭典社長)は、2015年2月期を最終年度とする3カ年経営計画でネット販売の強化に本腰を入れ、グループ全体で100億円の通販売り上げを目指す。


 同社によると、昨今の流通形態の多様化に伴い、ファッション企業も駅ナカや空港、高速道路のサービスエリアなどに出店し、自らが消費者に近づいていく必要に迫られており、「顧客との距離を縮めるのにEコマースは有効なチャネル」(馬場昭典社長)とする。

 国内では、自社通販サイト「オンワード・クローゼット」や他社通販サイトへの卸で70億円、チャコットなどのグループ企業を合わせて計100億円を3年後の目標に掲げる。加えて、成長市場のアジアや、今秋冬シーズンに北米でデビューするブランド「ICB NY」のEC展開も視野にあるようだ。

 中計初年度については、自社通販サイトで顧客サービスの向上策や、取り扱いブランド・商品カテゴリーの充実を図る。

 すでに、今年3月から商品到着後7日以内の返品受け付けを開始したほか、送料無料キャンペーンを継続して実施している。

 商品面では、同じく3月から「J.プレスメンズ」に続き、「J.プレスレディス」「J.プレスキッズ」を投入。家族での通販利用を促すなど、幅広い層へのアプローチを強化しており、今期(13年2月期)のネット販売売上高は、12年2月期の約22億円に対し、35億円(前年比60%増)を計画する。

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