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ニッセン、家具・インテリアの媒体刷新 一人暮らしカタログ創刊、「暮らしのデザイン」マンション向けに特化

2009年 8月12日 13:17

ニッセンは、家具・インテリアカタログの展開方法を見直す。近く一人暮らし向けのカタログを創刊するほか、グループ会社の暮らしのデザインが手掛けていた雑誌カタログ「暮らしのデザイン」についても、秋カタログからコンセプトを刷新。都会のマンション暮らしを想定した内容にする。家具・インテリアは、住宅着工件数の減少などから市場全体が不振で、通販事業者でも苦戦を強いられている。これに対し同社は、より安定的な需要が見込める一人暮らし等にフォーカスした商品提案で、同カテゴリーの活性化を図る構えだ。

新たに投入するカタログは「One Room Style(ワンルームスタイル)」(68ページ)で、一人暮らし用の小型家具や、雑貨など149アイテムを掲載する。これまでニッセンで扱っていた一人暮らし向け商品を集約した別冊カタログ的なもので、ニッセン顧客向けに展開。「暮らしのデザイン」で扱っていた一人暮らし向け商品も一部掲載する。

一方、「暮らしのデザイン」についても、9月発行予定の秋カタログからコンセプトを刷新。都会のマンション暮らしにフォーカスし、従来のグレードからターゲット顧客にフォーカスした内容にする。都会のマンション暮らしに適した小型家具を中心に掲載するもようで、このほかに、自宅での過ごし方も勘案し「ルームウェアなどにも力を入れていく」(佐村社長)考え。媒体は、暮らしのデザインが発行主体となり店売りで展開。雑誌社と連携し、「記事を使いながら商品を見せていく」(同)意向だ。

現状、住宅着工件数の減少などを背景に、家具・インテリア市場は低迷しているが、ニッセンでは、学生や新社会人などの一人暮らしが毎年出てくることに着目。ニッセンに一人暮らしの顧客が多く、それに対応した商品を既に持っていることなどもあり、一人暮らしやマンション暮らしに的を絞った媒体展開を行うことにした。

また、昨年6月にニッセンホールディングスが子会社化した暮らしのデザインについては、今年6月に同社の通販事業をニッセンに移管しており、これまでに暮らしのデザインは、コールセンター受注業務やカタログ制作等でのニッセンの仕組みの活用で、コスト削減を実現している。販売面では、品揃えの重複や価格設定の兼ね合いから、ニッセンとの十分な相乗効果を発揮できていなかったが、今回の取り組みを足掛かりに連携を強化していく考え。

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