フェイスブックの普及に伴い、活発化しつつある"Fコマース"。デジタルマーケティングなどを手がけるビルコム(本社・東京都港区、太田滋代表取締役)では2月から、企業がフェイスブックページ上で通販を行えるアプリ「ReBuy」の提供を開始。29種類の評価ボタンや分析機能といった独自の工夫で差別化し、通販事業者などへの導入を進めている。同社が描くFコマースの形とは。野崎耕司ディレクターに話を聞いた。(聞き手は本紙記者・河鰭悠太郎)
――開発の経緯は。 「フェイスブック(FB)はコミュニケーションインフラとして、滞在時間が伸びているのでビジネスチャンスがあると思った。また、リアルでは友達や家族と一緒に買物に行くが、今のECではそうした体験を提供できていないので、友達と買い物しているような体験を味わえるサービスを創ろうと考えた。ただ、ECをしているつもりはなく、コミュニケーションの材料として『モノ』で会話を活性化させようと思っている。そこでのマネタイズを考えた結果、ECになったわけだ」
――FBを軸にした理由は。 「ひとつは機能面だ。FBページなどを見て、ユーザーに快適に買い物してもらえるサービスだと思った。もうひとつは将来性。グローバルで成長しており、売り上げもあり、新しい機能も増えている。ソーシャルプラットフォームとして進化する可能性を比較し、優れていると判断した」
――他のFコマース向けサービスとの違いは。 「まず、簡単に綺麗なショップが作れること。デザインは3パターン×3色で合計9パターン。デザインにはこだわり、違和感がないようにFBのカラーを意識した。ショップにとってブランドイメージを体現しやすいと思う。また、くちコミを促進する機能を兼ね備えている『いい!ボタン』を実装したこと。そして、くちコミ影響力が分析できることだ」
――「いい!」ボタンの特徴は。 「29種類の評価を自由に選べる。選択肢にない評価も加えることができる。また、今が29種類というだけで今後増える可能性もある。ボタンを押すと、自分と友達のニュースフィードに反映される仕組みで、投稿後は他の投稿と同様にコメントや共有ができる」
――なぜ既存の「いいね」ではなく独自ボタンを作ったのか。 「コミュニケーションをより活性化させるためだ。人はなぜくちコミをするのかというと、自分の感情を他人に伝えたい、共感してもらいたい、という理由があるからだと思う。それをより促進させるために、単に『いいね!』というだけではなく、『自分はそれに対してどういう感情を持っているのか』を投稿しやすいプラットフォームを作ったわけだ。詳細に評価しているので、見た人が商品に興味を持つきっかけになり、買う理由にもつながる。ショップにとっても、商品がどう評価されているか見ることができる」
――くちコミはどの程度分析できるのか。 「例えばAという人が何人をページに連れてきたかというデータが取得でき、影響力のある人がランキング形式で把握できる。誘引した人数や属性、購入人数、購入商品、『いい!』を押した回数などが把握できる」
――どういう企業の利用を想定しているか。 「ひとつは仮想モールに出店している規模感の事業者。もう一つが、大手がキャンペーン的に使う場合だ。例えば、一品だけ商品を出すなどして口コミを起こす、という使い方だ。使い方次第で、ファン数を増やしたりくちコミを広げたり新しいことができると思う」
――Fコマースはまだ成功事例が少ない。
「FBページにショップを載せた、という状態のみに留まっていたからでは。FBの核はニュースフィード。いかにそこに商品を出すかが重要だ。また、企業経由ではなく友人経由で商品を出すことが大事。ニュースフィードで友達が商品を紹介すると、それが結果的に購買につながると思う。大事なのは、いかにくちコミしたくなるプラットフォームを作れるかで、『ReBuy』はそこを強く意識した」
――今後の予定は。 「まずはグローバル展開。韓国版、中国版、英語版と作っていきたい。また、マルチデバイス対応にも着手する。例えばタブレット端末ならではの便利な使い方などができるアプリにしたい」
――開発の経緯は。
「フェイスブック(FB)はコミュニケーションインフラとして、滞在時間が伸びているのでビジネスチャンスがあると思った。また、リアルでは友達や家族と一緒に買物に行くが、今のECではそうした体験を提供できていないので、友達と買い物しているような体験を味わえるサービスを創ろうと考えた。ただ、ECをしているつもりはなく、コミュニケーションの材料として『モノ』で会話を活性化させようと思っている。そこでのマネタイズを考えた結果、ECになったわけだ」
――FBを軸にした理由は。
「ひとつは機能面だ。FBページなどを見て、ユーザーに快適に買い物してもらえるサービスだと思った。もうひとつは将来性。グローバルで成長しており、売り上げもあり、新しい機能も増えている。ソーシャルプラットフォームとして進化する可能性を比較し、優れていると判断した」
――他のFコマース向けサービスとの違いは。
「まず、簡単に綺麗なショップが作れること。デザインは3パターン×3色で合計9パターン。デザインにはこだわり、違和感がないようにFBのカラーを意識した。ショップにとってブランドイメージを体現しやすいと思う。また、くちコミを促進する機能を兼ね備えている『いい!ボタン』を実装したこと。そして、くちコミ影響力が分析できることだ」
――「いい!」ボタンの特徴は。
「29種類の評価を自由に選べる。選択肢にない評価も加えることができる。また、今が29種類というだけで今後増える可能性もある。ボタンを押すと、自分と友達のニュースフィードに反映される仕組みで、投稿後は他の投稿と同様にコメントや共有ができる」
――なぜ既存の「いいね」ではなく独自ボタンを作ったのか。
「コミュニケーションをより活性化させるためだ。人はなぜくちコミをするのかというと、自分の感情を他人に伝えたい、共感してもらいたい、という理由があるからだと思う。それをより促進させるために、単に『いいね!』というだけではなく、『自分はそれに対してどういう感情を持っているのか』を投稿しやすいプラットフォームを作ったわけだ。詳細に評価しているので、見た人が商品に興味を持つきっかけになり、買う理由にもつながる。ショップにとっても、商品がどう評価されているか見ることができる」
――くちコミはどの程度分析できるのか。
「例えばAという人が何人をページに連れてきたかというデータが取得でき、影響力のある人がランキング形式で把握できる。誘引した人数や属性、購入人数、購入商品、『いい!』を押した回数などが把握できる」
――どういう企業の利用を想定しているか。
「ひとつは仮想モールに出店している規模感の事業者。もう一つが、大手がキャンペーン的に使う場合だ。例えば、一品だけ商品を出すなどして口コミを起こす、という使い方だ。使い方次第で、ファン数を増やしたりくちコミを広げたり新しいことができると思う」
――Fコマースはまだ成功事例が少ない。
「FBページにショップを載せた、という状態のみに留まっていたからでは。FBの核はニュースフィード。いかにそこに商品を出すかが重要だ。また、企業経由ではなく友人経由で商品を出すことが大事。ニュースフィードで友達が商品を紹介すると、それが結果的に購買につながると思う。大事なのは、いかにくちコミしたくなるプラットフォームを作れるかで、『ReBuy』はそこを強く意識した」
――今後の予定は。
「まずはグローバル展開。韓国版、中国版、英語版と作っていきたい。また、マルチデバイス対応にも着手する。例えばタブレット端末ならではの便利な使い方などができるアプリにしたい」