高島屋のクロスメディア事業部は２月22日、石原プロモーション（石原軍団）の炊き出しメニューをレトルトで再現した「ぜんざい」と「おでん」を通販サイトとカタログで販売する。昨年11月に炊き出しメニューの第１弾として発売した「カレー」と「とん汁」は累計４万食を超えるヒットとなっており、さらなる差別化商材の投入で食料品分野の充実を図る。

　新たに販売するのは「石原軍団舘ひろしの炊き出しぜんざい」（画像＝５食セット、税込１５００円）と「石原軍団の炊き出しおでん」（５食セット、税込３０００円）。

　「舘ひろしの炊き出しぜんざい」は、舘さんの家に代々伝わる味を再現。母親から教わったという秘伝のレシピに基づいて、後味の良い上品な甘さに仕上げ、舘さんからもお墨付きをもらった。小豆は契約栽培する北海道十勝産を使用している。

　「炊き出しおでん」は大きな具が特徴で、定番の具材を鰹節、煮干し、昆布、ホタテの出汁でしっかり味付けしている。

　今回は、炊き出しシリーズをまとめて味わえる「石原軍団炊き出しの味４種詰合せ」（税込５８００円）も販売。カレー３箱、おでん２箱、とん汁５袋、ぜんざい５袋をセットにし、渡哲也さんから"元気＂がもらえる特典もついているという。

　炊き出しシリーズについては、大震災後に宮城県石巻市で行った石原軍団の炊き出しに、高島屋グループが食材などを提供したことでコラボが実現。石巻に同行した高島屋の調理スタッフが炊き出しの味を再現した。

　昨年９月、日本橋タカシマヤ（高島屋東京店）の物産展に石原軍団が登場し、炊き出しメニューが商品化されることを発表するとスポーツ新聞各紙が取り上げて注目を集めたほか、テレビ朝日の情報番組「ワイド！スクランブル」で紹介された際には通販サイトに注文が殺到するなどパブリシティー連動が奏功した。

　昨年11月に発売した「石原軍団炊き出しカレー」はこれまでに約２万３０００食、「石原軍団炊き出しとん汁」は約１万７０００食を売る大ヒット商品となっており、高島屋では炊き出しシリーズ全体で年間10万食の販売を目標とする。

　新商品の販売は通販サイトが２月22日から、カタログでは注文を受け付けており、同月23日から順次届ける。

　同社では炊き出しシリーズの売り上げの一部を被災地に寄付し、継続的な復興支援につなげる。