通販専門放送を行うＱＶＣジャパンが２月５日に放送した特別編成番組の日商が10億円を突破したと発表した。日商10億円の大台を突破したのは過去10年間で６回のみ。東日本大震災後に10億円を突破したのは今回が初めて。（画像は同社の通販サイト）

同社では特価の目玉商品を紹介する番組「ＴＳＶ」を日に一度、放映しているが、昨年３～８月の「ＴＳＶ」で紹介したものの中から特に売れ筋商品を集めた特別編成番組「24時間ＴＳＶ」を２月５日に放送した。

　通常は約４万３０００円で販売していたものを特別価格として１万円引きで紹介した美容サプリメント「プラセンタ１００」や通常は単品で販売している商品を特別にセットとしたヘアケア商品「ロクシタン　ファイブハーブスリペアリングセット」など１日で50商品を紹介した。サプリメントや基礎化粧品、ヘアケア商品といったビューティー関連商品を中心に売り上げを伸ばし、同日の午前12時から午後11時59分までの24時間で売上高が10億５０００万円に達したという。

　「過去に『ＴＳＶ』で紹介してベースとして実績のある『引きの強い商品』を揃えつつ、そこに戦略的な値引きやお得なセット販売を行ったことで、当該商品を知っていたり、購入実績のあるお客様には特に訴求力が高く、売り上げが伸びたのでは」（同社）としている。

　なお、日商が10億円の大台を超えたのは過去10年間で６回あり、最高額は売れ筋のみを紹介する特別番組を放送した05年12月の11億５３００万円。売上２位は昨年２月の「24時間ＴＳＶ」で10億９７００万円。今年２月の日商10億５０００万円は歴代４位の記録で昨年３月の震災後では初めて10億円を突破したという。

　同社によると、震災後は消費者の購買意欲の落ち込みなどを受け、売上高は落ち込んだが、徐々に回復を見せ、特に年明けからは前年とほぼ同程度まで売り上げが戻ってきているという。