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ガシー・レンカー・ジャパン TV通販戦略テコ入れ、ターゲット絞り、「共感」狙う

2012年 2月 3日 15:59

 ガシー・レンカー・ジャパン(GRJ)がテレビ通販戦略を見直している。顧客に"私向け"と「共感」を得てもらうことを目的に制作を一新。オールターゲットに展開してきたこれまでのCMコンセプトを見直し、ターゲットとなる世代を絞り込むことで、強いメッセージを発信していく。昨年12月には、GRJの顧客基盤となっている10代を対象にした新CMも始めた。

 新CM「EVERYBODY DO部活篇」は、男性アイドルグループ、関ジャニ∞(エイト)の村上信五さんをイメージキャラクターに起用したもの。10代にとって最も身近な日常である部活動にフォーカスし、ラップ調のテンポの良い音楽にのせて、日本人の肌を考えた処方であることなどを発信する内容となる。価格面のハードルを下げるため、30日分のトライアルサイズ(税込3900円)のセットを展開している。

 放送枠の選定も、視聴世代を意識しつつ、効率的なCPOを獲得できる枠の検証を始めた。

 GRJが、テレビ通販戦略の見直しに着手したのは、昨年夏のことだ。

 これまでのCMは「日米売上ナンバー1」「1500万人が愛用」など、インパクトの強いメッセージとともに、性別や世代、肌悩み(思春期と大人ニキビ)の別なく、オールターゲットに展開するものだった。

 ただ、愛用者のグループインタビューで「説得力にかける」といった声も寄せられていた。昨年6月末に展開したCM「はじめましてワタシ篇」は大学生を主なターゲットとして展開したもの。新CMと併せ、世代ごとに「プロアクティブ」に対する「共感」を得てもらうことを狙った。「はじめましてワタシ篇」「EVERYBODY DO部活篇」共に、別々の代理店、制作会社に制作を依頼している。

 GRJでは、今後もターゲットとなる世代を絞る形でCMを展開。各ターゲット層にダイレクトにメッセージを伝えていく。今春をメドに大人ニキビ向けのCM展開を予定するほか、今夏にはボディケア商品のCM展開も計画する。

 今回の新CMの評価は、「放送枠の価格が高騰する12月に始めたこともあり、まだCPOが劇的に良くなったということはない」(同社)と話す。ただ、顧客からの問い合わせやツイッター上のツイート数の増加など、話題性は高く、ブランドの存在感を高めるのに貢献しているようだ。

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