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東京都  健食の輸入販売2社を指示、「ヘム鉄」の優良誤認表示で

2012年 1月18日 15:39

 東京都は1月12日、健康食品の輸入販売事業者2社に対し、景品表示法に基づき表示の改善を指示した。鉄分摂取をうたう健食の表示で「優良誤認」があった。

 指示を受けたのは、日本ダグラスラボラトリーズとネイチャーラボ。

 日本ダグラスラボラトリーズは、「Ferro―C」という商品のパッケージやウェブサイトにおいて「動物性鉄(豚)」「ローズヒップ」「鉄(ヘム鉄)」「動物性鉄(魚類由来)」と表示していた。

 ただ、遅くとも2008年12月以降に輸入・販売した商品では米国製造元の仕様変更により、原材料に「動物性鉄」は使用されておらず、別の鉄成分が使用されていた。

 また、05年7月27日以降に製造された商品では、原材料が「ローズヒップ」から「L―アスコルビン酸」に変更されていたが、そのまま「ローズヒップ」と表示していた。

 また、ネイチャーラボにOEM供給していた「MVP葉酸+ヘム鉄」という商品では、商品名として「ヘム鉄」と表示していた。ただ、08年4月25日以降に製造された商品では、原材料に「ヘム鉄」は使われていなかった。

 ネイチャーラボは、日本ダグラスラボラトリーズから「MVP葉酸+ヘム鉄」のOEM供給を受けて販売していた。

 食品中に含まれる鉄にはレバーやあさりなど動物性食品に多く含まれている「ヘム鉄」と、野菜など植物性食品に多く含まれる「非ヘム鉄」がある。体内吸収率が異なり、「ヘム鉄」は10~20%、「非ヘム鉄」は2~5%となっている。

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