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消費者庁と経産省 QVCの掛布団に誤表記、住金物産が中国で製造委託

2009年11月25日 20:02

 消費者庁と経済産業省は11月20日、住金物産が製造しQVCジャパンが販売した掛布団に家庭用品品質表示法上の誤表記があったとして消費者へ注意喚起を行った。

 問題の商品は、08年1月18日から09年9月11日までに計5日間、QVCジャパンで放映、販売された「2層式掛布団カシミヤ&メリノウール」で販売件数は計1,638点。

 2層式掛布団に使用している中綿の素材を「上層ウール100%、下層カシミヤ80%、ウール20%」としていたが、実際には上下層ともにウール100%だった。

 当該商品は、QVCジャパンから委託されて住金物産が供給した商品。消費者には住金物産の名前を出していないため、QVCが窓口となって購入者に告知し、返金対応を進めている。

 今回の品質誤表記は、QVC側の商品検査によって明らかになった。最近の景表法違反問題からQVCは品質検査を実施し、当該商品の在庫分を調査したところ、表記とは異なることが判明。これを受けて住金物産でも検査し、販売した商品すべてでカシミヤが入っていない可能性が強まったとして、購入者に代金・送料の返金をすることになったという。

 同社によると、問題の商品はすべて、07年に中国の協力工場で製造されたもの。工場側から提出された中綿のサンプルは検査したが、量産された製品自体の検査は行わなかったという。

 住金物産は、まずは今回の原因を究明し、「今後は製品段階での検査を徹底する」としている。消費者庁では、景品表示法違反(優良誤認)の観点からも調査を行うとする。
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