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コンコルディア JSCでクロコ鞄が好評、5,000万の販売目標クリア

2009年11月25日 19:56

 バッグメーカーの枡儀子会社のコンコルディアは、今年9月に立ち上げた新ブランドが大手テレビ通販で好評だ。希少価値の高いクロコダイルやアリゲーターに、ファッションアイテムとしての意匠性を追求した新しいスタイルのバッグが消費者の支持を得ているようだ。

 同社は、新ブランド「ロンエキャレ・パー・アカミネ」の爬虫類ラインを通販戦略の目玉として展開。天然のクロコダイルを使用したバッグを値下げせずに、ジュピターショップチャンネル(JSC)を通じて販売する。

 JSCに初めて商品を投入した9月中旬の放送では、バッグと財布を合わせて160本販売し、約3,800万円の売り上げを計上した。

 コンコルディアを代表して番組に出演した井上喜充専務はジーンズ姿で登場し、普段使いのできるクロコバッグを視聴者に発信した。

 「桐箱」に「白手袋」というイメージで扱われることの多いクロコダイルを、ファッションアイテムの一つとして販売する同社のスタイルが受け、販売数も伸びたことから急遽、11月15日に追加放送が決定した。

 2回目の放送でも、クロコのハンドバッグ(約30万円)と財布(約8万円)を投入。クロコの価値を下げる売り方はせず、付属品としてカードケースを付けることで顧客満足につなげた。

 バッグの質感や、腑(ふ)と呼ばれる皮模様の大きさなど、天然クロコダイルの希少価値を視聴者に訴える一方で、フォルムなど意匠性へのこだわりも説明した。

 この結果、投入したバッグ180本、財布75本の計255本がほぼ完売し5,000万円以上の販売計画をクリア。「値下げをしなくても高級バッグがテレビ通販で売れることを証明できた」(井上専務)とする。

 同社では今後も、JSCを販売窓口として活用。「爬虫類バッグは高級フォーマル向きという概念を払拭し、普段使いされる文化を作っていきたい」(同)という。
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