TSUHAN SHIMBUN ONLINE

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
記事カテゴリ一覧

カタログハウス 東北産品を特集して拡販、被災企業を支援へ

2011年10月13日 09:46

 カタログハウスは10月11日に発刊した通販カタログ「通販生活」秋冬号で、東北の商品を集めた特集企画ページを掲載した。衣料品や食品、石けんやトイレットペーパーなどの消耗品、包丁など11商品を紹介。同社では東日本大震災の被災企業に向けて今年5月に東北の各県紙に商品募集の広告を出稿した。今号の掲載商品の多くも同募集で集まった商品だが、同社によれば「すべてを販売したわけでなく、性能や品質にこだわってクールに振り落とした」としており、「同情」で購入を促すのではなく、被災地に関わらず、普通に「欲しい」と思う優れた商品を同社ならではの「見せ方」で訴求することで、本業で被災企業の経済活動を持続的に支援していきたい考えだ。


日用消耗品.JPG 「通販生活」秋冬号では「メイド・イン・東北」と題した特集企画で9ページ分にわたり、岩手・宮古市のクラスターの「ザンダー羽毛ジャケット」(税込2万6775円)や、福島・郡山市のサンメディカルの包帯や絆創膏など9点をセットにした「災害救急セット」(同6405円)、岩手・岩泉町のフォーエバーの「パン切り包丁」(同5775円)、岩手・遠野市の道の奥ファームの「発芽玄米 穂の華」(同4914円)、変わったところではトイレットペーパーや石けん、たわしを製造する東北4メーカーの商品を組み合わせ、4カ月ごとに定期配送する「日用消耗品セット」(画像は同社の通販サイトより、2人用セットは1回税込4448円 ※4、6人用セットも用意)など11商品を掲載した。

 カタログハウスでは東日本大震災を受けて今年5月、東北3県の各県紙4紙(岩手日報、河北新報、福島民報、福島民友)に商品募集の全面広告を出稿。同社によると、かなりの商品が集まったようだが、同社の商品選定基準などに基づいて、性能や品質の観点から振り落としを行い、厳選した商品を掲載、販売することにした。「同情ではなく、こういう商品を探していた、と思って頂ける商品」(同社)だという。

 通販生活秋冬号では特集企画内だけでなく、表4の植木の6カ月の頒布会「東北3県の花鉢」(税込4860円×6回)など、それぞれページでも東北産の商品を積極的に販売、東北産品には「メイド・イン・東北」というマークを記載して顧客に訴求している。次号以降も同マークの記載を続ける方針。カタログハウスでは今後も商品の選定基準は守りつつも、被災地産の商品を積極的に販売し地元経済を支援したい考えだ。

 なお、同社では震災後、4月から「あなた方を忘れない救済募金」を立ち上げ、顧客から寄付金を募る活動を開始。8月末までに約3500万円が集まり、食品放射線量測定機や空間放射線量測定機などの購入資金に充て、被災地に設置したり、顧客への貸し出しなどを開始している。今後も募金活動は継続し、今年1月以降の使い道は福島の子供たちの甲状腺検査活動に充てる考え。

楽天 通販のよみもの 業界団体の会報誌「ジャドマニューズ」 通販売上高ランキングのデータ販売