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GNT 仮想モールを開設、有名小売りの取り込み狙う

2011年 8月10日 17:40

 携帯電話向けサイトを運営するGNTは今秋、仮想モールを開設する。同社が運営する携帯電話向けソーシャルメディア「mobion(モビオン)」のショッピングコーナーをモールとして刷新。販売手数料が他の仮想モールよりも安い点や、ソーシャルメディアを通販に活用できる点などをアピールし、有名小売企業などを取り込みたい考えだ。

 モビオンには自社が運営するショッピングコーナー「モビオンショッピング」を設けており、健康食品や雑貨、衣料品などを販売している。コミュニティー機能を使った取り組みや、仮想キャラクターによる情報発信などのソーシャルコマースを実施してきた。

 また、同社は2009年にベルーナと提携し、10年3月からは、それまで独立して展開してきたベルーナのモバイル通販サイトをモビオンのショッピングコーナーとしている。

 秋にもショッピングコーナーを刷新し、「モビオンショッピング」として仮想モール化する。仮想モールは携帯電話向けやスマートフォン向けのほか、パソコンからも閲覧できるようにする。

 同社では以前から、実店舗の顧客をネット販売に誘導する機能や集客支援に関連する機能を外部企業に提供しており、100円ショップのダイソーなどと提携している。通販サイトを持っていなかったり、あまり規模が大きくなかったりする有名小売企業の取り込みを狙う。

 また、2012年からはモールの多言語展開も行う。翻訳は自動翻訳を活用するほか、チャットによるカスタマーサービスなどを取り入れる考えもある。

 モビオンの会員は現在約450万人。同社はベトナムに拠点を設けており、スマートフォン向けアプリを開発する際のコストを安くできるのが強みだ。スマホ向けアプリをダウンロードした消費者のモビオンへの取り込みを狙っており、ダウンロード数の多いミュージックプレイヤーアプリ「モビオンミュージック」などで成果を挙げているという。

 同社は自社でSNSを運営していることから「アプリを開発する際も自由度の高い設計ができるのが強み」(河本直己執行役員)としており、SNSを活性化するアプリを投入することで、仮想モールの利用増につなげたい考えだ。


 

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