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ベルーナ、業務スーパーがオープン、1号店の目標年商は6億円

2011年 3月10日 10:44

ベルーナ(本社・埼玉県上尾市、安野清社長)は3月9日、東京・世田谷区に業務用食品スーパーの1号店をオープンした。これに先立ち、7日に報道陣向けの内覧会が開かれた。売り場にはすでに商品が陳列され、担当社員が報道陣に店のコンセプトなどを説明した。同社では1号店の月商5000万円、年商6億円を目標とするほか、営業利益は2~3%を見込んでいる。
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「グルメプロ 上野毛店」は2階建てで、面積は約700平方メートル。100円ショップの跡地に入居した。営業時間は午前9時から午後9時で、年中無休。社員7名、パート・アルバイト4名の11人体制となる。

 取扱品目は約4000で、このうち精肉は約20%、冷凍食品が約18%、酒類が15%。1階は入口付近に青果を配置、水産物や冷凍食品などを揃えた。業務用のため、カット野菜なども大容量のもの
を扱っている。また、冷凍食品は一般の消費者向けスーパーにはないもの揃えた。

 2階は精肉と酒類。精肉はかたまりのまま冷凍で販売するものと、スライスして冷蔵で販売するものに分かれる。パック詰めの場合、最低重量は500グラムから取り扱う。かたまりで販売する商品の中には2キロ以上のものもある。

 店には食肉加工用の「バンドソー」を備えた。100万円以上する機械で、冷凍肉を加工する際のタイミングが難しいこともあり、「業務スーパーでも通常は置いていない」(グルメ事業本部)という。同店では、外食の経験が長い担当者が肉をスライス。店で加工することで、仕入原価を低減する効果がある。

 また、通販で取り扱う、惣菜など定番のプライベートブランド(PB)冷凍食品も2階で販売する。通販と違い単品で扱うほか、価格も通販(単品に換算した場合)より安く設定した。

 酒類はPBなど、ワインを中心に品揃え。PBワインは冷凍食品と同様に価格を通販より安くした。また、レジャー用途に役立つパックワインなど、一般消費者を対象とした商品も数多く揃えている。

 9日には数量限定の冷凍ポークウインナーなど、特価品を販売。オープンに備えて、約1万枚の折込チラシを店舗周辺に配布している。


「衣料品でも店舗を」 食品はBtoB通販も視野

ベルーナの安野清社長は通販新聞のインタビューに応じ、業務スーパー参入の目的や今後の展開について次のように語った。

 新事業開始の目的は。

 「グルメ事業は10年以上展開しているが、近年は売り上げが伸び悩んでいる。これからの通販企業はカタログだけではなく、インターネット、テレビ、卸、店舗などさまざまな媒体を活用していく必要があるのでは」

 1号店の売り上げ目標は。

 「月商5000万円、年商6億円は達成できるのではないか。営業利益は2~3%を確保したい。店舗だけで経営が成り立つようにするのが目標だ」

 今後の店舗展開はどうする。

 「今回は食品スーパーをオープンしたが、今後は衣料品関連でも店舗を展開したい。今年中には何とかしたいと思っている」

 通販事業との相乗効果はどう生み出す。

 「今回の取り組みで、新たな取引先を開拓することができた。これを通販のルートにどう乗せるか。物流が課題となるが、いずれは生鮮食品を通販で取り扱えるようにしたい。また、消費者向けだけではなく、BtoB通販でこうした商品を扱うのも面白いのではないか」






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