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金氏高麗人参が独自原料の販売強化 多機能活かし、クロスセル提案

2025年 2月20日 12:00

 金氏高麗人参は、独自に規格化した高麗人参原料の販売を強化する。多機能性を活かし、クロスセルや休眠顧客の掘り起こしなど、継続率を高める素材として提案する。一部原料は、配合量により「特許取得」など、商品の訴求力を高める表示も行える。自社通販の知見を活かし、処方設計のサポートやOEM供給にも対応する。

 
 高麗人参に含まれるジンセノサイドは、40種類以上あり、働きも異なる。大きく血圧や解熱などに作用する「ジオール系」、疲労回復や抗ストレスが期待される「トリオール系」に分かれる。

 社内に設置する「品質保証・研究開発室」は、素材の分析技術に強みを持つ。これまでジンセノサイド32種類の分析技術を活かして、22種類の規格化を進め、製造ロットによるばらつきが生じないよう品質を高めてきた。粉末化した「紅参微粉末」のほか、熟成により吸収性を高めた「紅参熟成エキス」、「紅参熟成エキス粉末」を原料供給する。

 ジンセノサイドの働きでは、ヒト試験で「冷え・肩こり、疲労感・睡眠」という4領域の作用で研究論文を学術誌に投稿している。ほかに「むくみ」や肌の水分量の蒸散に関わる作用を、ヒト試験で確認している。幅広い作用から効果実感が得やすく、顧客の選択肢の幅を広げることができるため、同社はクロスセルとの相性がよいとみる。

 とくに熟成素材は、独自に培った分析の知見を背景に、最適と思われる熟成期間を見極めている。吸収の早い低分子のジンセノサイドと、緩やかに体内に吸収される高分子のジンセノサイドをバランスよく含み、即効性と持続性を持たせることで、顧客の継続利用を促すという。

 高麗人参市場で流通する商品は、品質に幅がある。1カ月分で2万円を超える高価な商品も多い。一方で、消費者が見た目から品質の違いを見極めることは難しい。

 金氏高麗人参では、継続しやすい価格設定にこだわり、気軽に摂取できる商品の提案を強化している。自社通販の年間売上高は約100億円。新規獲得のプロモーションやLTV向上のサポートも行う。広告のレスポンス、継続率の分析などテストマーケティングを含めた原料の提案も行う。
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