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同シンクタンクでは、24年をデジタル社会の加速や新紙幣の発行、物価高騰、働く高齢者が過去最多を記録するなどシニア世代にとって〝適応と挑戦の年〟と振り返った上で、今年も続くトレンドキーワードとして「デジ得シニア」と「シニア解放区」「エイジフリーWORK」「シンニーア(シニア+新NISA)」「ラストパートナー(ラスパ)」の5つを選んだ(写真)。
「デジ得シニア」については、物価高の影響で「いかに得するか」が日々の生活でより重要になる中、シニア世代の買い物行動でもキャッシュレス決済やポイント活用など、デジタル化の動きが活発化。コロナ前と比較して24年のEC利用は18㌽増の52%、オンライン決済は40㌽増の45%、ポイ活は25㌽増の43%とそれぞれ拡大した。
「シニア解放区」は、80年代に〝新人類〟と呼ばれていた当時の若者が還暦を迎える中、当時流行したディスコや音楽、サーフィンなどの文化が見直され、健康や生きがいを実感できる場がシニア世代の間で活気を帯びると予想。ハルメクの調査では50代以上の女性の2割(経験者の3割)がシルバーディスコへの参加を希望したという。
「エイジフリーWORK」については、人材不足からスポットワーク市場が急成長する中、シニア世代も新しい仕事やボランティアなどの社会参加に前向きで、今後も社会とつながる意識や還元意欲は増大すると予測している。
「シンニーア」は、24年に記録的な株価の乱高下があったこともあり、シニア世代も長い老後を見据えた資産形成に能動的に向き合うようになり、投資を重要視する傾向にあるとし、50代、60代のNISA口座の普及率も上昇しているという。
「ラストパートナー」については、熟年離婚率が増している昨今、婚活バスツアーの活況や大人の恋愛リアリティー番組などでシニアの婚活が話題で、ハルメクの調査でも50~79歳の未婚男女の4人に1人がパートナーを希望。高齢化が進む中で艶のある老後を過ごすためのラストパートナー探しは今後もにぎわうと予想する。
都内で開催した発表会では、Netflixの恋愛リアリティー番組に出演したみな姉さんと、作詞家でパーソナルスタイリストの織田ゆり子さん、シルバーディスコを手がけたDJ OSSHYさん、生き方上手研究所所長の梅津順江さんによるトークセッションも展開した。