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ヤフーなど3社、GyaOで「TV通販」、健食や家電など、ポイント付与で誘導促進

2010年11月 5日 10:52

ヤフーの子会社で動画配信サービスなどを手掛けるGyaO(本社・東京都港区、川邊健太郎社長)は11月1日、博報堂DYメディアパートナーズ(同・同、大森壽郎社長)と共同で、自社の動画配信サイト「GyaO!(ギャオ)」に通販専門チャンネルを開設した。通販企業がテレビ通販に使用した映像を再編集して出稿できる仕組みで、費用をかけずに新規客を開拓できる。まずは特集コンテンツとして展開し、将来的には「サイトの一カテゴリーにしたい」(ヤフー広報)考えだ。

開設したチャンネルは「通販TV(てれび)」。スタート時は、サントリーや山田養蜂場など、テレビ通販を実施している通販実施企業約10社が広告を出稿。まずは既にテレビ通販用の映像素材を持っている企業が中心になるが、新たに同チャンネル用に動画を作成したいというニーズがあれば対応していくという。

 動画で訴求する商材は、現在は健食や電化製品が多いが「特に限定はしていない」(同)とする。いろいろな商材を対象にし、商品数は来年3月までに300点まで拡大したい考えだ。

 配信する動画広告の長さは、広告主ごとに異なる。出稿の基準は特に設けていないが、ヤフーの広告審査基準を満たしていることが条件となる。出稿料は徴収せず、売り上げから数%の手数料を徴収しGyaOと博報堂DYメディアパートナーズが分配する形。手数料の割合は企業ごとに異なるという。

 動画には、広告主の通販サイトへのリンクボタンを設置。ユーザーが視聴後、すぐに商品を購入できる仕様にした。また、サイトへの誘導を促進するため、ヤフーのIDでログインして最後まで動画を視聴したユーザーには「ヤフー!ポイント」を1ポイント付与。商品によってはリンク経由での購入でさらにポイントを付与する場合もある。

 同チャンネルへの入り口は「GyaO!」内の「バラエティ・スポーツ」カテゴリーに設置。ただ、将来的には「通販」を「映画」や「アニメ」と同様にサイト内の一カテゴリーとしたい構想で、「売り上げや商品数で目標値をクリアできれば」(同)一つのカテゴリーとして独立させる考えだ。

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