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スクロール360 新物流センターが稼動、3年後の全社出荷額1000億円に

2009年10月 8日 17:52

1240_fullfill.jpg スクロール(旧ムトウ)の子会社で通販支援事業を手掛けるスクロール360(旧ムトウマーケティングサポート)は928日、静岡県磐田市に建設したネット販売企業の出荷代行専用となる物流センターの稼働を開始した。4階建てで敷地面積は約13,000平方メートル、延べ床面積は約27,000平方メートル。総工費は約25億円となっている。同社では、新規顧客の取り込みにより、2011年度中にセンターを満杯にする計画。3年後のスクロール360全体での出荷金額は1,000億円を目指す。

 新センターの名称は「スクロールロジスティクスセンター磐田」(=写真)。運営は丸紅グループの物流会社、ロジパートナーズに委託する。有効面積は約21,000平方メートルで、浜松市にある従来の基幹物流センター「スクロールロジスティクスセンター浜松西」の約1.7倍となる。

 全スペースが冷暖房完備で、ICカードを用いた入退室管理や監視カメラなどのセキュリティー体制を構築した。また、トラックターミナルは10トンの大型トラックが12台接地可能となっている。

 同社では新センター以外に浜松西・浜松の2カ所で出荷代行を手掛けているほか、冷凍・冷蔵が必要な生鮮食品などは、浜松委託倉庫が運営する物流センターに出荷代行を委託している。新センターでは、新規顧客の出荷代行を中心に取り扱うほか、これまで12カ所の外部の倉庫に委託していた業務も段階的に集約する予定。誤出荷の少なさなど、出荷代行に関するノウハウをアピールすることで、新規顧客の取り込みを狙う。

 現在、同社では108社の出荷代行を手掛けており、0946月の出荷件数は約160万件、流通総額は推定で約130億円。すでに28日から8社の出荷代行を開始しており、20113月以降は年間350万件の出荷処理を目指している。倉庫がフルに稼働した場合の人員は約400人で、1日の出荷件数は最大で約3万件。

 センターの開業にあわせて、ネット販売の受注処理の代行業務を開始したほか、商品の撮影や画像修正、マスターの登録などを行う「ささげサービス」を導入した。

 同日、新センターの完成お披露目会で挨拶した堀田守社長は「ネット販売の事業者に対して、微力ではあるが、誠心誠意貢献していきたい」などと述べた。

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