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サバウェイ・川連一豊社長に聞く――「他社カートからの乗り換え増える」

2010年10月25日 12:03

11kata.jpg 通販サイト支援事業のSAVAWAY(サバウェイ)の業績が好調に推移している。昨年7月に、取引社数が目標としていた1000社を越えた後も順調に増えており、現在は2200社となった。東芝テック、松山電子計算センターと提携し、実店舗と通販サイトの在庫・商品情報を一元管理するシステムの提供を開始するなど、新たな取り組みも開始。今後の展開について、川連一豊社長に聞いた。(聞き手は本紙記者・川西智之)

 今期も業績が順調だ。

 「売上高は毎年倍増のペースで伸びている。取引社数も1カ月に100社強のペースで増加中だ。勢いが衰えない理由は3つある。一つはネットショップ運営のための各種支援ソフト・サービスを一体化した低価格パッケージ『SAVAWAYスタンダードEC(サバスタ)』の稼動店舗が増え、くちコミが広がっていること。二つ目は大手企業との連携が挙げられる。東芝テックなどとの取り組みのほか、ジェーシービーが加盟店ネットワークを通じて、全国各地の名産品を紹介する特設サイト『JCB全国物産展』の運営を同社から受託しているが、連携先の企業の営業活動により知名度が上がっている。三つ目はサービスの機能改善が進んでいること。特に、カートシステム『マルチドメインカート』のスマートフォン対応は店舗からの評価が高かった」

 新規の取引先は他社のカートからの乗り換えが多いのか。

 「現在は7割ほどが乗り換えで、有名なネット販売企業が顧客となるケースもある。グーグルの無料アクセス解析サービス『グーグルアナリティクス』に完全対応している点に魅力を感じる企業が多いようだ」

 東芝テック、松山電子計算センターと連携して提供するシステムに関して。

 「営業は東芝テックが行っているが、実店舗を持つ売上規模の大きい企業が対象となっており、すでに数社への導入が決まっている」

 昨年から取り組んでいる多言語展開に関しては。

 「やや後手に回っており、マルチドメインカート中国語版の利用も伸びていない。顧客からの中国関連の問い合わせは毎日1、2件あったのだが、尖閣事件以降はまったく来なくなった。ただ、いずれは当社が運営する『サバウェイモール』自体を多言語化したいと思っているし、香港に事務所も開設する予定だ」

 新サービスの計画などは。

 「ヤフーと連携し、マルチドメインカートを利用している店舗の商品情報が、Yahoo!ショッピングから検索できるようになる予定だ。また、年末の繁忙期に向けてサーバーを強化していくほか、レビューを投稿した消費者へポイントをプレゼントするサービスの導入など、随時マルチドメインカートの機能を強化していきたい」
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