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バスクリン、通販事業を強化へ  健食・化粧品の投入も視野に

2010年 9月 9日 15:09

 バスクリン(旧ツムラライフサイエンス)は通販事業を強化する。今年10月に新設する研究所を通販向け商品の開発に役立て、健康食品や基礎化粧品の商品化を視野に入れる。今期は新聞折込チラシや新聞広告を中心に新規客獲得に注力しており、通販売上高は計画比10%増で推移している。来年度は10億円を見込み、数年後に黒字化させたい考え。


 バスクリンは9月1日にツムラライフサイエンスから社名を変更した。「健やかで心地よい生活を提供する」を理念に、東洋医学の知見を生かした商品開発を強化する。同日開催した新社名発表会で古賀社長は「成長基盤の1つとして、生薬のこだわりを伝えられる有力なチャネルとして通販事業を強化する」とした。

 同社は09年10月から、生薬を活用した女性向け育毛剤「髪姫」で通販を展開。新聞折込チラシや新聞広告を活用した新規客獲得は好調で、通販売上高は計画比10%増で推移しているとした。

 今年度中は現状の折込チラシや新聞広告を活用した新規客の開拓を継続する方針。生薬100%のこだわりや、髪のボリューム改善など、訴求点を変えながらクリエイティブや配布エリアなどのテストを行う計画だ。

 バスクリンでは今年10月に茨城県の筑波研究学園都市に研究所を新設。フレグランス室や入浴剤評価室などを設置して入浴剤の研究を行うほか、4000種類の生薬のサンプルを保管し、新商品の開発に注力する。

 研究所のノウハウを活用して通販向け新商品の開発を行う。育毛剤などのヘアケア商品以外に、植物素材の原料を使用した基礎化粧品や健康食品の開発を視野に入れる。4月に立ち上げた通販専門部署と研究所が連携して、消費者のニーズをみながら商品開発を実施していく考えだ。


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