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活発化する通販企業の店舗活用、セシール、価格訴求で利用促進

2010年 7月11日 20:58


「フィズ」の期間限定店、ネット連携も強化


セシール(本社・高松市、上田昌孝CEO)は7月1日、都内渋谷区にF1層向けブランド「Fizz's(フィズ)」の期間限定店舗「Fizz's SUMMER CLOSET」を開設した。ブランドの認知度アップなどを主眼としたもので、8月8日まで営業。価格訴求型の展開で新規顧客の開拓を図るほか、新たなネットとの連動策も盛り込んでいる。

 セシールは今年4月下旬から5月末にかけ、都内渋谷区にネット限定ファストファッションブランド「ANITA AREBERG(アニタ・アレンバーグ)」の期間限定店舗を出店。実際に商品を手に取れる場を設けることで、ブランドの認知度を高める狙いで出店したものだが、20代半ばの女性客の来店が多く、「ターゲットとするF1層にピンポイントでアプローチできた」(広報室)という。

 今回開設した「フィズ」の期間限定店舗は、こうした顧客開拓効果を踏まえたもので、「アニタ」店舗と同じ場所(東京都渋谷区神南1―4―8)に出店。「Fizz's」の2010年夏アイテムを扱い、通常価格の最大70%オフで販売するなど、顧客が気軽に商品を試せるようにしたのが特徴だ。

 一方、ネットとの連動の部分では、既存顧客向けに「フィズ」サイトからダウンロードしたアンケート用紙を持参し回答すると、さらにオフ価格で商品を購入できるようにするなど、従来とは異なる施策を導入。このほかに、ネットでシークレットセールの告知なども行う。

 「アニタ」店舗では、ネットとの連動策として、ブロガー向けの商品撮影コーナー設置、店内液晶モニターによる顧客のレコメンド表示などを実施。この取り組みでは、十分な成果は得られなかったようだが、「フィズ」では新たな試みを盛り込み、通販・ネット販売への誘引を図る構えだ。



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