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ライザップ 会員向け通販を強化 低糖質食品など販売 商材拡充も視野

2017年 2月 9日 17:37

051.jpg RIZAPグループ子会社でトレーニングジム事業のRIZAP(ライザップ)が通販事業を強化する。ジム会員向けにパンやパスタ、レトルト食品・冷凍食品など低糖質の食品を販売しており、今後は化粧品や衣料品、トレーニング機器など商材の拡大を検討。さらに、ジム会員向け以外の顧客も取り込む。

 トレーニングジム「ライザップ」の会員数は累計で7万人を超えた。同社の迎綱治取締役は「一般的な外食や弁当などは炭水化物が非常に多く、トレーナーから勧められる低糖質食事メニューを守ろうとすると食べられるものがあまりない。糖質を半分にカットしたパンなど、ジムに通うユーザーに需要がある食材を揃えた」と話す。

 現在のラインアップは100弱。同社通販サイトから購入できる。食品はOEMのメーカーが製造し、同社倉庫から発送。定期購入にも対応する。ジム会員のほか、かつてジムに通っていた人も対象となる。迎取締役は「体型が元に戻ってしまい、再入会するケースは多い。通販でつながりを維持する狙いもある」と話す。また、近年はいわゆる「中食」の市場が広がっていることから、簡単に調理できてヘルシーな同社の食品は、ジム会員以外にも需要があるとみている。

 食品以外にも、「5―アミノレブリン酸(ALA)」を配合した女性向けエージングケアサプリメントを通販で販売しているが、今年中には化粧品や衣料品、トレーニング機器など商材を拡大する。迎取締役は「身体を変える過程において、肌の状況が良くなれば使う化粧品も変わるはず。『ライザップ』は単にダイエットが目標ということではなく、健康面での成果が期待できるものであり、エビデンスを集めているところだ。衣食住すべてでユーザーに寄り添えるよう、通販を活用したい」と話す。

 親会社のRIZAPグループでは近年、アパレル会社の買収を進めており、昨年には、女性向け体型補正下着を販売するマルコを子会社としている。グループのアパレル会社と共同で商品を開発し、体型がスリムになった女性を対象に衣料品を販売する。

 ライザップにおける通販の売上高は約1億円で、このうち食品は50~60%程度となっている。商材拡大で売り上げ増を狙う。また、配達までの日数を削減するなど、配送関連サービスの強化も検討する。

 


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