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広がるツイッターの通販活用――カヤック編

2010年 5月 6日 17:31

052.jpg 「RT(リツイート)されたら当選率が上がります」。

  カヤックが運営する絵の測り売りサイト「アートメーター」では、ツイッターのリツイート(RT)を利用した"ツイッター限定おねだりキャンペーン"でフォロワー数の拡大を実現している。RTとは、他人のツイート(つぶやき)を引用して投稿する機能。引用されたツイートは自分のフォロワー以外の多くのユーザーの目に触れるため、場合によっては一気に情報が拡散することもある。同社ではこうした特性を活かしたキャンペーンを実施し、サイトの認知度向上に結びつけている。

  同サイトがアカウント「artmeter」でツイッターを始めたのは2009年10月。もともとは商品の新着情報を流していたが、ツイッターに合わないと考え方針を変更。ブログへの誘導や特集情報などを投稿する形にし、「売り上げへの寄与」から「サイトの認知度向上」へとツイッターの目的をシフトした。

  そうした方針を具体化した施策が、12月に開始した「総額10万円 Twitterでつぶやいてアート作品をもらおう!」(=画像)。参加者の中から当選した10人に絵をプレゼントするキャンペーンだ。

 サイトで扱っている1万円以下の絵の詳細ページに「サンタにお願いする」ボタンを設置し、ユーザーに好きな絵を1点、選択してもらう。選択後、ユーザーのツイッターページ投稿欄に絵のページのURLと投稿用文章が表示される仕組みだ。

  特徴は「RT」を活用した仕掛けで、「RTされた数」を当選率に反映。「いい絵だよね」と他ユーザーからRTされた数が多ければ、そのぶん当選率も高まるわけだ。RT数が拡大すればキャンペーンとサイトの認知度も高まるため、ユーザーとサイトの両者にメリットがある仕掛けといえる。

  キャンペーンでは、約150件の投稿が寄せられた。同アカウントのフォローが参加条件のため、投稿数と同数のフォロワーが得られたわけだ。

  3月からは別の「リクエスト」イベントも開始しており、こちらも順調にフォロワー拡大に寄与している。今後はツイッターを「顧客対応の1つとして活用していきたい」(同社冨田佳月子店長)考えだ。(つづく)
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