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事業縮小に至った理由について、鶴見知久社長は「競争が厳しかったことと、絶対的な会員数が少ない中で投資を続けてきたが、この時代に紙媒体を中心とした出稿で事業を新たに立ち上げるのは予算的にも厳しかったこと」と説明している。
今後もカタログ発行は続けるものの、「広告出稿などの投資をしながら顧客リストを拡大することはしない」(鶴見社長)としている。ブリアージュブランドの商品については、生協顧客向けにも提供する。
化粧品・健康食品事業では、子会社である豆腐の盛田屋の化粧品「豆乳よーぐるとぱっく玉の輿」の中国国内の販売許認可(CFDA)を取得。すでに、同商品を25万個輸出するなど、立ち上がりは好調に推移している。今後は、ASEANでの販売も計画する。
健食子会社の北海道アンソロポロジーでは、北海道の食材を販売する通販サイト「三ッ星北海道」が好調に推移。北海道産食品カタログを利用した株主優待サービスを事業化している。今後は「北海道ブランドを活用した商品でビジネスを拡大したい」(鶴見社長)としており、機能性食品など北海道関連の商品開発、株主優待サービスの本格化、海外卸ビジネスなどに取り組む方針。
スクロールの今中間期連結業績は、売上高が前年同期比9・2%減の289億2100万円、営業利益は同32・4%減の9億9300万円、経常利益は同31・0%減の10億4100万円、当期純利益は同43・8%減の7億2800万円で当初予想を下回った。
「通販アパレル事業」は春夏と秋商品が苦戦し、売上高は前年同期比17・2%減の105億8400万円、セグメント損益は5800万円の黒字(前年同期は1400万円の赤字)。化粧品・健食の「通販H&B事業」では、中国国内において販売を開始したものの、日本国内における「インバウンド需要」が一巡したことや、ブランド化粧品をネット販売するイノベートが価格競争激化で苦戦。売上高は前年同期比21・3%減の38億2400万円、セグメント利益は同41・4%減の4億8400万円となった。
一方、利益面では、減収による粗利減が響き減益とはなったものの、広告宣伝費や経費を削減することで縮小幅を抑えている。
上期の不振を受けて、通期連結業績見込みも下方修正。売上高は590億円(当初予想は650億円)、営業利益は9億5000万円(同22億5000万円)、経常利益は10億円(同23億円)、当期純利益は6億円(同18億円)を見込む。