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KABUKI VRでネット販売

2016年 8月 5日 10:11

051.jpg キュレーションメディア型の仮想モールを運営するKABUKIは8月下旬に、仮想現実(VR)を活用したネット販売を開始する。スマートフォンアプリを使って、ファッションショーや展示会を疑似体験しながら商品を購入できる仕組み。臨場感のある体験で共感を高める。まずはファッションやアウトドア、インテリアでスタートし、年末をメドに品ぞろえを増やす。

 開始したのは「VRショッピング ウィズ ボイスチャット」で、アプリをダウンロードしたスマートフォンをヘッドセットに装着して視聴するもの。スマホの傾きでカーソルを操作し、商品確認や決済まで行うことができる。

 VRコンテンツは技術開発を行う2501と業務提携し共同で開発。VR技術を活用してファッションショーや展示会を疑似体験できる仕組み。「ファッション」はトレンドアイテムでコーディネートした10体のマネキンがランウェイ上に登場する。気に入ったスタイルを選んで詳細を確認することが可能。マネキンを360度回転させて、拡大・縮小しながら細部を確認できる。

 あわせて、離れた友人同士で会話できる機能を実装。リアルに近い体験を音声を使って再現した。SNSを活用して、友人をサービスに誘導できる仕組みの導入を検討しているようだ。

 決済はアマゾンや仮想モールが提供するID決済を導入。プロモーション費用のほかに、購買に伴う手数料を徴収することを視野に入れる。

 同サービスは、キュレーションメディア型仮想モール「KABUKIペディア」のコンテンツとして展開するもの。生活スタイルの提案を通じて潜在需要を掘り起こす狙いで、疑似体験による共感で購買意欲を喚起する狙い。

 同サービスに対応する商品の記事ページに、VRショッピングに誘導するボタンを配置する。クリックするとアプリのダウンロードの有無やヘッドセットの所有を確認する画面が立ち上がる。ヘッドセットの購入を促し、ユーザーが視聴できるように促す。

 7月27日に都内で説明会を開催。大城CEOは「スマホを使って安価なヘッドセットで試聴できるようにし、誰でも簡単に利用できるようにした」とあいさつした。キュレーターとして起用する読者モデルや人気のSNS利用者を通じてくちコミを拡大する。今後、VRを活用して、インバウンド需要への対応を視野に入れ、観光体験ができるサービスの提供も計画する。

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