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ファンケル、企業ブランドで結びつき

2016年 6月30日 10:09

ファンケルが「企業ブランド」による顧客との結びつきをより強めていく。6月25日、新たにファンケルのものづくりやサービスに対する姿勢を示した「正直品質。」というスタンスメッセージを制定。7月以降、ブランドロゴ周辺に記載して広告をはじめあらゆる媒体で展開していく。

 「正直品質。」は、化粧品や健康食品などの「研究」「製造」「販売」「お客様対応」までを一貫して行うファンケルのものづくりやサービスに対する姿勢と想いを宣言したものだという。世の中の「『不』の解消」を経営理念に掲げる中、顧客満足やものづくりに対する責任を自問自答し、研究、検証を重ねる姿勢を表した。

 「安心・安全」などファンケルから想起されるブランドイメージは一定のレベルで浸透している。ただ、制定の背景を、ファンケルの池森賢二会長は、「(通販であるため)消費者の関心をひくようなレスポンスを狙うCM、広告を展開している。(それも大事だが)より企業のスタンスを明確にしたものを対外的にアピールしても良いのではと考えた」と話す。製造工場における品質や衛生管理のためのクリーンルーム設置や、調達原料の何重にも渡る調査など「ここまでやるのか、というぐらいとことんやっている。今後はCMでも『正直品質。』を打ち出していく」(池森会長)とする。

 「企業ブランド」への共感を強めていく顧客との関係構築で、健食から化粧品などクロスセルも進めていく。今後、ブランドロゴの周辺に記載しホームページや広告、会報誌、出荷箱、直営店舗などで展開していく。正直品質を裏づける「100の事実」をまとめた冊子も作成、顧客に訴えていく。

 6月25日開催の株主総会で宮島社長は今期(2017年3月期)を売り上げ倍増への道筋をつける「勝負の年」と位置づけると宣言した。引き続き広告先行戦略を推進する方針。直営店の出店強化やドラッグストアへの卸拡大で投資効果を最大化させる。また、クロスセルの促進や中高年市場の開拓を図っていく考え。

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