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日本緑茶センター 不況がハーブに追い風、海外製のお茶など550品目

2010年 4月19日 01:01

 5-2.jpgお茶やハーブ、関連食品などの輸入・販売を手がける日本緑茶センターは、不況を背景にハーブ関連商品の売り上げを伸ばしている。補完的に開始した通販事業が、現在では顧客誘引の重要な窓口となり、会員数も順調に増加している。

 同社は2003年6月に自社サイト「ティーブティック」を開設して、通販事業を開始した。卸先の百貨店業界などの低迷に加え、地方客からの要望もあり、小売事業を補完する目的として簡易的に始めた。

 開設当初のサイト訪問客は一日数人程度で、売り上げも数千円だった。しかし、口コミで評判が広がり、現在では30代以上の女性を中心に、一日350人以上が訪問。会員数も毎年10%程度の割合で増加し、2000人を超えた。
 
 訪問者数の増加にあわせて、取り扱い品目も拡大した。3月26日現在で、海外製のティーバッグやお茶菓子など合計550品目以上を取り扱っている。通販事業の売上高は非公開だが、全社売上高約27億円の内の数%を占めており、着実に成長しているという。

 不況下でも業績を伸ばす最大の理由は、取り扱う商材にある。同社のメーン商品は、ドイツ製のハーブティー「ポンパドール」やハーブを原料とした塩「クレイジーソルト」。

 同社では「ハーブは『ティー』でもあり『薬』でもあると考えている。不況の影響で、癒しやリラックス効果をハーブに求める人が増えているのではと感じる」(総務部)とする。

 近年のお茶市場は、日本茶や紅茶は縮小・横ばいで推移しているが、ハーブティーだけは微増傾向にある。不況がハーブの追い風になっている状況だ。

 最近ではお茶単体だけでなく、お茶菓子とのセット注文も増加しており、自社で運営するレストランのパティシエが開発した「ティーロードキャラメル」も人気商品となっている。

 今後の目標は購入単価の向上。現在の平均購入単価は5000~6000円程度だが、中長期的に7000円以上に挙げることを目指している。そのために、ケース販売での値引きや、ページ内のショッピングカートの付近に季節商品などを掲載して「ついで買い」を促し、購入品数のアップを狙う。また、社員のお勧め商品や仕入れ担当者の現地見学の様子をブログやツイッターで紹介することも検討している。
 
 同社は「通販は可能性を秘めている事業。このご時世なので急拡大は難しいが、顧客の声を聞きながらじっくりやっていきたい」(同)と展望を語った。

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