千趣会は1月26日、大人の女性にカジュアルスタイルを提案するファッションカタログ「カジュアルクリップ」を創刊した(本紙1543号4面で既報)。
同カタログは千趣会の中心顧客でもある"セカンドデビュー層"という、子育てが一段落して職場復帰したり、自分の時間が持てるようになって第二の人生を送り始めた30代後半から40代女性に向けたカタログだ。
以前から当該層向けの媒体は展開しているものの、ベーシックな商品が中心だった。ただ、近年はベーシックの商品ばかりでは大きく売り上げを伸ばすことは難しく、消費者のタンスにないもの、目新しいアイテムが求められているという。
そこで、ベーシック寄りになっていたMDをガラッと変え、「新しいトレンドも入れながら、お客様がパッと見て『可愛い』と思ってもらえる商品をスタイリング中心に見せるカタログにした」(村井恵子・商品開発本部アウター開発部アウター開発1チーム=写真)。
同社によると、気負わずに自分らしい服を好むセカンドデビュー層はカジュアルスタイルが好きで、ファッションに対するチャレンジ精神は旺盛なものの、ライフスタイルや体型の変化もあって今まで着ていた服が似合わなくなったり、欲しくても予算的に買えなかったりしているという。とくに、世の中のカジュアルな服はデザインが子供っぽく、縫製や素材も安っぽくて恥ずかしく感じているようだ。
こうした状況を受けて、新媒体の「カジュアルクリップ」では、お手頃価格であってもデザインが大人の女性向きで、素材や縫製も安心できる"大人カジュアル"を発信。「私自身も含めて、ターゲット層と同じ年代のスタッフが等身大で欲しいアイテムを追及した」(村井氏)とする。
同社では、新媒体は枕元に置いてもらい、明日のコーディネートを考えるときに読み返してもらえるようなスタイリング提案のお手本となるカタログを目指す。
そのため、単品売りの中でもスタイリングをしっかりと見せ、ウェブとの連携を強化する。創刊号の巻頭では、本格デビューとなる「ラトリエラフィネ」と「ナウクローゼット」「グランコトロ」という3つのプライベートブランド(PB)の紹介に加えて、通販サイトとの連携を打ち出しており、ネット限定で、ブランドごとにカタログで掲載中の全身コーデを一覧できたり、カタログには未掲載のスタイリストと組んだコーデ提案や、ジャンル別のランキングを毎日更新していることを説明している。
同社によると、スタイリング提案を重視するために制作会社と自社の制作チーム、開発部隊がこれまで以上に密になってカタログ作りを進めており、開発スタッフも着用モデルの起用や、時計など小物のコーディネートもチェックし、各ブランドのコーデの統一感を出している。
新媒体ではファッションアイテムのきれいな柄や色味も大事にしており、創刊号ではミモザイエローやスカイブルー、ローズマリーグリーンといった春色カラーを提案するページを設け、アイテムやコーデを提案。事前のモニターカタログではとくに人気の売り場だったという。また、各PBの中でも価格訴求力の高いアイテムを全色、モデル着用カットで見せる企画ページでは、ブランドの垣根を超えたミックスコーデを紹介している。(つづく)
《通
同カタログは千趣会の中心顧客でもある"セカンドデビュー層"という、子育てが一段落して職場復帰したり、自分の時間が持てるようになって第二の人生を送り始めた30代後半から40代女性に向けたカタログだ。
以前から当該層向けの媒体は展開しているものの、ベーシックな商品が中心だった。ただ、近年はベーシックの商品ばかりでは大きく売り上げを伸ばすことは難しく、消費者のタンスにないもの、目新しいアイテムが求められているという。
そこで、ベーシック寄りになっていたMDをガラッと変え、「新しいトレンドも入れながら、お客様がパッと見て『可愛い』と思ってもらえる商品をスタイリング中心に見せるカタログにした」(村井恵子・商品開発本部アウター開発部アウター開発1チーム=写真)。
同社によると、気負わずに自分らしい服を好むセカンドデビュー層はカジュアルスタイルが好きで、ファッションに対するチャレンジ精神は旺盛なものの、ライフスタイルや体型の変化もあって今まで着ていた服が似合わなくなったり、欲しくても予算的に買えなかったりしているという。とくに、世の中のカジュアルな服はデザインが子供っぽく、縫製や素材も安っぽくて恥ずかしく感じているようだ。
こうした状況を受けて、新媒体の「カジュアルクリップ」では、お手頃価格であってもデザインが大人の女性向きで、素材や縫製も安心できる"大人カジュアル"を発信。「私自身も含めて、ターゲット層と同じ年代のスタッフが等身大で欲しいアイテムを追及した」(村井氏)とする。
同社では、新媒体は枕元に置いてもらい、明日のコーディネートを考えるときに読み返してもらえるようなスタイリング提案のお手本となるカタログを目指す。
そのため、単品売りの中でもスタイリングをしっかりと見せ、ウェブとの連携を強化する。創刊号の巻頭では、本格デビューとなる「ラトリエラフィネ」と「ナウクローゼット」「グランコトロ」という3つのプライベートブランド(PB)の紹介に加えて、通販サイトとの連携を打ち出しており、ネット限定で、ブランドごとにカタログで掲載中の全身コーデを一覧できたり、カタログには未掲載のスタイリストと組んだコーデ提案や、ジャンル別のランキングを毎日更新していることを説明している。
同社によると、スタイリング提案を重視するために制作会社と自社の制作チーム、開発部隊がこれまで以上に密になってカタログ作りを進めており、開発スタッフも着用モデルの起用や、時計など小物のコーディネートもチェックし、各ブランドのコーデの統一感を出している。
新媒体ではファッションアイテムのきれいな柄や色味も大事にしており、創刊号ではミモザイエローやスカイブルー、ローズマリーグリーンといった春色カラーを提案するページを設け、アイテムやコーデを提案。事前のモニターカタログではとくに人気の売り場だったという。また、各PBの中でも価格訴求力の高いアイテムを全色、モデル着用カットで見せる企画ページでは、ブランドの垣根を超えたミックスコーデを紹介している。(つづく)
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