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楽天  中元商戦でカレーPR、"ギフトのカジュアル化"に対応

2015年 6月25日 10:16

 8-1.jpg楽天は仮想モール「楽天市場」の中元商戦において、カレーの販促を強化する。同モールの中元商品を集めた特設サイトにカレーの専用ページを設置。近年は儀礼的な贈り物が減少する一方で、身近な人や親しい人へのギフト需要が伸びていることから、比較的安価なレトルトカレーの露出を増やすことで販売増を見込む。



 楽天が中元商戦でカレーを取り上げるのは初めて。専用ページでは、「戸紀屋牛すじカレー」や「千疋屋マンゴーカレー」、「新宿中村屋伝統のインドカレー」など、楽天市場で人気のレトルトカレーを取り上げ、同社のインド人社員のコメントも載せた。さらには、全国47都道府県の「ご当地カレー」も紹介。それぞれ販売ページにリンクしており、ギフト需要を喚起する狙いだ。

 同社によれば、中元市場が横ばいで推移する中、楽天市場における中元商品の流通額はこの10年で約18倍に増加している。同社では「贈る相手が親しい相手にシフトしており、好みや性格を熟知した上で取り寄せ感や特別感ある商品に人気が出ている」(広報グループ)ことから、さまざまな商品が選べる同モールでの中元商品の需要が増えていると分析。また、カレーに関しては、売り上げが6~8月に伸びるほか、ピーク時売り上げは過去6年で3倍以上に拡大している。同モールで扱うカレーの点数は約2万点で、カレーを販売する店舗は約2800店。「ご当地カレー」など、こだわり商品も多いことから、「カジュアル化する中元需要とカレーはマッチするのではないか」(同)とみて、今年から露出を増やすことになった。

 6月17日には、ブロガーなどのユーザー20名を招いたカレーの試食会「楽天市場 ご当地カレー食堂」を都内で開催。楽天市場における人気カレーやご当地カレーに舌鼓を打った。

 試食会では、ご当地レトルトカレー通販専門店「地カレー家」店長の金谷拓磨さんがご当地カレーの魅力について語ったほか、フードコーディネーターの渡邉未央さんが、日本各地の名所をカレーで再現した「ご当地カレーは百景」の調理を実演。富士山を模した「富士山カレー」や、広島・宮島の大鳥居を再現した「宮島カレー」など、ユニークなカレーが紹介された(=写真)。

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