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ファンケル  主力製品に新基剤、「オイル」に抵抗感ある層取り込みへ

2015年 4月 9日 10:08

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 ファンケル化粧品は主力のクレンジングと洗顔料で、従来と異なる基剤を使った製品の展開を始めた。「オイル」や「パウダー」といった剤形に抵抗感のある層の取り込みを図り、新規顧客との接点を増やす。4月7日から全国のローソンで発売。通販での展開も今後検討していく。




 発売するのは、ジェル状のメーク落とし「マイルドクレンジング ジェル」(120グラム、税込1836円)と、クリーム状の洗顔料「エイジングケア 洗顔クリーム」(90グラム、同1512円)。全国のローソン約1万店で展開を目指す。

  これまでクレンジングは「オイル剤形」、洗顔料は「パウダー」で展開してきた。ほかの剤形に比べメーク落ちが良いオイルだが、洗い上がりにヌルつきが残っ たり、肌に必要な潤いまで奪ってしまうというイメージが根強い。また、パウダー洗顔料も泡立てに慣れが必要で、消費者の好みは分かれる。

  基剤別のシェア(民間調査会社調べ)も、クレンジングは「オイル」(25・6%)と「クリーム」(25・2%)がほぼ同じ。「ジェル」が18・2%で続 く。洗顔料は、「クリーム」が46・9%と圧倒的シェアを誇り、「固形」(22・9%)、「フォーム」(11・6%)と続く。クレンジングでは、洗い上が りがさっぱりする「ジェル」がシェアを拡大させており、洗顔料では簡単に泡立つクリームが圧倒的なシェアを誇る。さまざまなニーズのある層が集まるコンビ ニで基剤のバリエーションを増やし、より幅広い層からブランド認知を得る狙い。

 このため、2アイテムには従来のクレンジングや洗顔料で は打ち出していなかった"くすみケア"やジェル特有のマッサージ作用を打ち出す。共通成分としてくすみケアに適した「プルーン酵素エキス」や「セイヨウナ シエキス」を配合。肌に負担なく、古い角層や毛穴の汚れを取り除くことができるという。従来のオイル剤形、パウダータイプの製品も引き続き展開する。

 ローソンで展開するアイテムのパッケージや店頭什器もリニューアルする。製品特長の訴求や視認性を強化。パッケージでは、「ぷるジェルクレンジング」「くすみもオフするふわ泡洗顔」など大きな文字で特長を分かりやすく説明する。

 ファンケルでは昨年4月、流通戦略強化の一環で、ローソンで展開する無添加化粧品の売場面積を拡大。また、炭酸を配合した洗顔料や、携帯に適したミスト状化粧水など独自商品も展開していた。新製品を含めアイテム数は、12から14アイテムに増える。

 一方、売場面積(15年春夏棚)は、ワイド900からワイド750(横幅75センチメートル)になる。ミスト状化粧水など当時、新発売した製品の認知が進んだため、これら製品を2列から1列にする。
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