フェリシモ、シニア向けブランド立ち上げ
2014年10月 2日 10:51
フェリシモは９月２４日、５０代以上の女性を対象とした新ブランドを立ち上げると発表した。第１弾の商品として真珠のアクセサリーを、同日から１０月７日まで、東京の銀座三越で販売する。今後は新ブランドのサイトを立ち上げるほか、商品に同梱する小冊子の発行などを計画している。同社ではシニア向けブランドへの参入で、年齢層が上がっている既存顧客の離反を防ぐ狙いだ。
ブランドの名称は「ｆｅｌｉｓｓｉｍｏ ＬＸ（フェリシモルクス）」。第１弾としてアクセサリーを販売するが、衣料品やファッション雑貨、さらには体験サービスなど、５０代以上の女性をターゲットにした商品を開発する。
アクセサリーに採用した「ケシパール」は、あこや貝や白蝶貝の中に偶然入り込んだ砂や異物に、真珠層が巻き付けられてできた無核真珠のことで、ケシの実に似ていることから名付けられたもの。「白蝶貝真珠ケシパールトップ＆シルバーチェーン」（税別１万２８００円）や「あこや貝真珠ネックレス」（同２万７０００円）など、シニア向けということから、同社商品としてはやや高額な価格設定となっている。
シニア向けに特化したブランドを立ち上げるのは初めて。「顧客の平均年齢が徐々に上がってきており、５０歳を超えるとフェリシモを"卒業"するケースも出てきている」（広報グループ）ことから、新ブランドの立ちあげで、顧客の離反を防ぐほか、休眠顧客の掘り起こしにつなげる。
同日から新ブランドの会員を募集。会員には商品やイベントの案内をメールで送る。今後はサイトの立ちあげを予定するほか、小冊子を商品に同梱。対象となる年齢層以外にも、シニア層の両親を持つ年齢の顧客などに送る。
近年はニッセンやスクロールなど、シニア向け事業に力を入れる総合通販が増えている。フェリシモでは、これまでのオリジナル商品開発で培った経験を活かしながら「フェリシモにしかない商品やサービスを作っていきたい」（同）としている。
