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AFC-HD JA向けに専用カタログ、通販売上高減少に歯止めを

2013年10月31日 10:18

 健康食品や化粧品の受託製造を行うAFC―HDアムスライフサイエンスの通販事業では、新たな販路開拓を進める。静岡県内のJAグループと連携して専用カタログを配布しているほか、旅行会社とのタイアップを実施し、ツアーの日程に同社の工場見学を組み込んでもらう取り組みも実施。エーエフシーブランドの知名度向上や商品訴求を目指している。

 2013年8月期通販売上高は、前期比9・2%減の15億9300万円。近年は主力となるOEM事業の売り上げが拡大する一方で、通販売上高の減少傾向が続いている。これについて淺山雄彦社長は「OEMが中心のため、(OEM先企業の競合となる)自社商品の宣伝にあまり費用が投じられない実情がある」と説明。また、前期は通販事業部の属する子会社エーエフシーでは、百貨店事業部で不採算店舗の閉鎖を進めていたことなどから、通販への広告費用がさらに削られ、売上高は想定を下回る結果に終わった。

 そこでAFC―HDでは、顧客の通販企業とは競合しない、新たな販路の開拓を進めている。すでに静岡県内のJAグループへの専用カタログ(=写真)の配布を行っており、今年7月には10グループに向けた10万部を発行。JAは静岡県内では17グループ・組合員数42万名、全国では708グループ・組合員数983万名を抱えることから、今後の販路として期待する。「売り上げは少しずつ上がっており、費用はペイできている」(淺山社長)という。今後は全グループへの配布を行うほか、将来的には全国のJAグループとの連携も計画している。

 また、旅行会社とタイアップし、同社のサプリメント製造工場の見学をツアーに組み込んでもらう取り組みも新たに始めた。新たな販路を開拓することで、14年8月期の通販売上高は増収を見込んでいる。

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